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2月末日に株式譲渡

デンカ、CRKを100%子会社化へ

原材料 2018-02-22

 デンカは工業用ゴム製品の製造・加工・販売を行うシー・アール・ケイ(CRK)への出資比率を、これまでの53%から100%へ引き上げる。デンカの素材開発とCRKの製品開発のシナジーを高め、基盤事業のスペシャリティー化を加速させるもので、同月末日に完全子会社化するため株式譲渡契約締結したと、22日に発表した。

 CRKは各種ゴムコンパウンドのほか、耐火材や防水・止水材など、ニッチで高付加価値製品の開発・製品・販売を通じて、様々な市場ニーズを蓄積、豊富な製品開発のノウハウを有している。

 デンカのエラストマー事業も、クロロプレンゴム(CR)を中心に50年以上にわたる素材開発と配合技術とノウハウ蓄積の歴史がある。18年度からスタートする新経営計画「Denka Value-Up」では、成長戦略のひとつである、「基盤事業のスペシャリティー化」にもとづくスペシャリティー製品の拡充とソリューションビジネスの強化を推進する。今回の子会社化で、デンカの素材開発とCRKの製品開発のシナジーを高め、スペシャリティー化を加速させていく考え。

■CRKの概要
 ◇所在地=群馬県高崎市小八木町306(大八木工業団地)◇設立年=1963年◇代表者=長坂英昭氏◇売上高=11億円(18年3月期見込)◇事業内容=工業用ゴム製品の製造・加工・販売◇従業員数=59人

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