【特集】自動車部品
三ツ星ベルト、自動車ニューモデル向けに新製品PR
工業用品 2017-10-11
三ツ星ベルトの17年3月期自動車用ベルト事業売上高は、国内は微増、海外は微減だった。国内については、ベルトを装着しないハイブリッド車(HV車)の増加と、ベルト製品の長寿命化による交換サイクルの長期化により補修用が伸び悩んだ。しかし、東京五輪やリニア新幹線などによるインフラ整備の活況により、トラック向け大型ベルトの需要が堅調だった。海外は中国は底堅い需要により堅調、欧米は前期並み、タイは国王の死去が影響し低調、インドネシアも資源需要低迷が影響し低調だった。海外については「現地通貨では増収していたが、為替円高の影響で邦貨ベースでは微減となった」(同社)。
18年3月期上期売上高は、ほぼ計画通りに推移し前年同期並みの見通し。新車用はカーメーカーの生産が計画通りに推移し、補修用は欧州・北米・アジアとも伸びている。日本はHV車などの影響で引き続き伸び悩んでいる。二輪車については、インド、ベトナムが好調で、インドネシアは低調という。
「現在、当社は自動車メーカーのニューモデル向けの仕込みに注力している段階だ。ニューモデルの登場を控え17年、18年は自動車市場が比較的安定した推移をすると見込んでいる」(同)
昨年発売した、バネ式減衰機構を採用した自動車向け発電機(オルタネータ)用プーリ「オルタダンパプーリSmastar(スマスター)」は、ニューモデルに向けて、積極的にPRしている。
自動車のHV化、EV化(電動化)への対応については、「欧州や中国などでEV化の動きが高まっているが、EV化に関わるインフラ整備など課題も多く、それが一気に進むとは考えていない。しかし、今後EV化が進展することを踏まえ、ベルト製品の用途拡大に取り組んでいる。そのひとつが、電動パワーステアリングシステム(EPSシステム)や電動パーキングブレーキシステム(EPBシステム)へのベルト機構の採用拡大だ」(同)。
自動車産業でも強く求められている環境対応については、燃費向上に寄与する「オルタダンパプーリSmastar」などの環境対応製品の開発・上市に積極的に取り組んでいく。
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