【特集】自動車部品
イナバゴム、HV・EV化の進展に期待
工業用品 2017-10-11
イナバゴムはトランスミッション用パッキンやオイルシール、マイクロスイッチ用防水ゴム、各種センサ部の位置固定・防水ゴム部材、ハイブリッド車(HV車)の車載および充電器ゴム部材など各種の自動車部品を製造・販売している。
同社の車載製品・部品の売上高は、全社売上高の約4分の1を占めている。「10年ほど前までは、売上高の10%程度だったが、年々販売が増加し、現在は24%を占めるまでになっている。自動車はハイブリッド車(HV車)、電気自動車(EV車)が台頭する以前から、サイドミラーやパワーウィンドーなど電動化がどんどん進んでいた。それに伴い、当社の自動車部品事業も拡大してきた」(岡本吉久社長)。
売り上げが伸びているのは、スイッチのゴムキャップやセンサ用防水ゴムなど。「スイッチのゴムキャップは受注生産を始めた当初は10万から20万個程度だったが、現在は1シリーズ数百万個単位の受注がある」(同)。一方で、トランスミッションのパッキンやオイルシールなどエンジン回りのゴム部品は販売が頭打ち傾向にあるという。
今後、HV化・EV化がさらに進展した場合の影響を、同社では商機拡大と捉えている。「HV化やEV化が進めば、パッキンやオイルシールの需要は減少するが、一方でスイッチやセンサ関連部品の需要はさらに高まるだろう。マイナスの面もあるが、プラス面の方が大きい。当社としては、HV・EV化の進展は、商機拡大につながると期待している」(同)。
同社では、自動車事業の売上高は今後さらに拡大すると予想している。しかし「売上高の半分を占めるまでにはならないだろうし、そこまではしたくない」(同)という。ひとつの産業分野にあまり依存しすぎると、その分リスクが高くなるためだ。
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