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自動車部品など、欧米系企業からの受注進む

藤倉ゴム工業、中国、ベトナム工場を増強へ

工業用品 2017-06-20

 藤倉ゴム工業は中国、ベトナム工場の増強に注力し、自動車用部品をはじめ制御機器、産業用資材、ゴルフ用カーボンシャフトなどをベースに2020年3月期には売上高356億円を目指す。

 昨年12月に中国の安吉藤倉の開所式を終え、自動倉庫を配備した工場では射出成形機などの製造設備設置に着手するほか、杭州藤倉からゴム練り設備の移設など現地ですべての工程ができる体制を整え生産性を上げる。

 これまで、中国市場では日系向けに自動車部品などを供給してきたが、欧米系企業が欧米から輸入していたのに対し、現調化に移行してきており、受注が進んでいる。「これまで20年程の中国での活動が認知された形」(同社)だ。2019年3月にはフル稼働が見込まれ、次の増産投資も視野に入れている。

 一方、産業用資材、引布加工品、ゴルフ用カーボンシャフトなどを製造するベトナム工場(FCH)においては、この春に3階建ての検査棟を完成・集約、空いた検査スペースに増産設備に向けた投資を行う。また赤字化している加工品関係の一部製品については今期中に撤退し、中国同様にゴム練り工程を組み入れるなど一貫生産体制を目指す方針だ。

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