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機能の理解促し発信力を強化

ミズノ、ワーク商品のメディア向け説明・体験会を実施

工業用品 2025-02-25

 ミズノは2月19日、直営店のミズノトウキョウ(東京都千代田区)で、ワーク商品を対象にメディア向け機能説明・体感会を実施した。今回のイベントは、同社が展開するワーク商品の機能を紹介するとともに、実際にそれを体感してもらうことでメディア関係者の理解を深め、製品の情報発信力向上に繋げることを目的としている。

 当日はウエア、シューズ、ギアの各ブースに分かれ、スポーツ用品のノウハウを用いて開発した機能を担当者が解説。サーモグラフィや圧力計を用いて機能を定量的に証明するとともに、参加者による商品の試用や試し履きも行った。

 紹介された主な機能は、ウエアでは腕の曲げ伸ばしや肩の回旋、足の屈伸動作時の引きつれや圧迫感を軽減する「ダイナモーションフィット」。シューズでは、シューズ内の蒸れた空気を8つの通気孔から排出しシューズ内を快適に保つ「インタークール構造」。ギアではバッグと体との接点であるストラップ部分に切り込みを入れる構造で肩への荷重を分散する「スプリットストラップ」など。

シューズ内の蒸れを排出する「インタークール構造」


 シューズブースでは、ミズノのワークシューズ史上最軽量で1月発売の「オールマイティLL 11L」の試履きも実施。「約1トンの荷重にも耐える」(ミズノ)という樹脂製の先芯を有しながらも片足300g以下(26.0㎝)を実現、ティッシュペーパー2箱分以上の軽さを重量計で訴求した。

 また、ギアブースでは、「スプリットストラップ」採用のバッグの試用を実施。同バッグは2023年の侍ジャパンや、パリ五輪での一部選手用として採用実績があり、ワーク向けにも展開している。参加者は、同バッグと通常のストラップバッグそれぞれに5キロの重りを入れて比較することで、同じ重さでも肩への圧力が小さいことを体感した。

 同社では、こうした機能品を展開し、ワークビジネス事業を加速させていく方針。2023年度の事業売上高は113億円と、事業の本格スタートから5年で100億円を超えた。2027年度には180億円まで拡大させる考え。

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