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誘電アクチュエータ、誘電センサとして開発中

豊田合成、「e-Rubber」の主材料である高分子の独占ライセンス契約を締結

工業用品 2017-05-23

e-Rubberの基本構造と動作原理

 
 豊田合成は5月18日、アドバンスト・ソフトマテリアル(ASM)との間で、高分子デバイス「e-Rubber」の主材料である高分子材料「スライドリングマテリアル」を、誘電アクチュエータ、誘電センサ用途に限り、排他的に使用・販売できる独占ライセンスを締結したと発表した。

 e-Rubberは、電力と力を扱う次世代の高分子デバイス。電気を力に変換する機能を持つ。豊田合成では2007年に開発に着手し、13年には低消費電力で振動を発生できるゴムシートとしてサンプル出荷を開始している。

 これまでの誘電アクチュエータ、誘電センサには、材料に起因する課題(内部摩擦や耐久性など)があったが、豊田合成では、スライドリングマテリアルの活用と、高分子分野の専門メーカーとして自動車部品などの開発で培った材料設計技術により、課題を克服する性能を獲得。さまざまな領域での実用化を追求する段階となった。

 豊田合成とASMは締結を機に一層連携し、少子高齢化を支える次世代の各種ロボットや産業機器、自動車、IoTなどに対応した新デバイスとしての実用化にむけe-Rubberの開発を加速させる方針。

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