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コンベヤ協力会社HYCなどを訪問

𠮷野ゴム工業、台湾へ社員研修旅行

工業用品 2024-06-24

 𠮷野ゴム工業(本社・大阪府大阪市、伊藤吉秀社長)は、6月13日から15日の2泊3日の日程で台湾での社員研修旅行を実施した。昨年は沖縄での実施となったが、今年は7年ぶりの(海外はハノイ以来5年ぶり)台湾での社員研修旅行となり、大阪本社・丹波篠山工場・広島営業所60人、名古屋営業所7人、東京営業所8人、九州営業所6人、関係者4人の合計85人が、関西空港や成田空港、中部国際空港、福岡空港などから集結し、参加した。

HYC本社前で記念撮影


懇親パーティであいさつする伊藤社長


懇親パーティであいさつするHYCの林総経理


 初日は、映画「悲情城市」の舞台となり、また「千と千尋の神隠し」のモデルになった九份の観光コースと、政治・経済・文化の中心地で台湾最大の都市である台北の市内観光コースが選べるオプショナルツアーを楽しんだ。

 翌日の14日は台北市から台中へ移動し、𠮷野ゴム工業が扱う「エコロンローラ」(樹脂製コンベヤローラ)を製造する宏荃工業とコンベヤベルトなどを製造する鑫永銓(HYC)の工場を訪問。各々の製造工程を見学した。

 宏荃工業が製造する「エコロンローラ」は、ローラパイプやハウジングに高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を採用することで、鉄鋼製ローラに比べおよそ2分の1の重量を実現。軽くしなやかなでありながら、強度・耐衝撃性に優れる。水・酸・アルカリなど耐腐食性にも強く、省力化や長寿命なエコタイプ。近年は環境対応製品として高い評価を得ている。工場では洪世安董事長をはじめ、社員が製造工程など案内した。

 引き続き、台湾最大のコンベヤベルトメーカーのHYCを訪問。移動中は時折強い雨も降ったが、訪問時は小雨になり、青空を見せるなど雨季ではあったが天候に恵まれた。

 HYCでは、林李佑総経理をはじめ、幹部や社員が玄関先で𠮷野ゴム工業一行を出迎えた。

 はじめにゲストルームで7年前に訪れた時のメモリアル映像が流された。引き続き林総経理はじめ、同社幹部が工場などを案内した。工場では効率化を図るための自動倉庫や品質を管理する試験室、大型コンベヤ製造設備、最新鋭の加工装置など見学した。

 その後、夕食パーティ会場に移動。HYC主催のパーティが開催され、HYCの胡美惠董事長特別補佐や宏荃工業の洪董事長と林芳苓総経理も参加し、懇親を深めた。

 パーティでは冒頭、HYCの林総経理があいさつに立ち「𠮷野ゴム工業とは20年以上の交流を持つ。当社は1964年に設立し、現在は台湾最大のコンベヤベルトメーカーとして脱炭素に向けた対策を進めている。製品としても環境対応製品や省エネベルトなどを開発。さらに急傾斜コンベヤの製造設備も増強し拡販に備えている。今後も良い製品を製造販売し、両社がさらに成長していくことを望んでいる」と述べた。

 また、𠮷野ゴム工業の伊藤社長も「我々は20年以上パートナーシップを組み、互いに発展してきた。現在は不確実な時代と言われているが、これからの10年、20年後も確実に変わらないものはHYCと当社の強い絆であり、これから先に起こり得るかもしれない課題も協力して解決していこう」と述べた。

 また、今回都合により旅行に参加できなかった伊藤亨会長からのメッセ―ジを披露した。その後、𠮷野ゴム工業の松田八重子常務が乾杯の音頭をとりパーティに入った。

 旅行委員会を代表してリーダーを務めた林信哉名古屋営業所課長代理は「この旅行で両社の社員同士の交流が深まって良かったと思う」とし、本社総務部の村岡広絵さんは「約半年間の準備期間を経て旅行委員会と総務部がタッグを組んで開催し、無事終えたことを大変嬉しく思う」と振り返った。

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