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2027年3月期に売上高38億円、営業利益3億9,000万円等目指す

ポバール興業、「中期経営計画」を策定

工業用品 2024-05-31

 ポバール興業は、2025年3月期から2027年3月期の3カ年を対象とした中期経営計画を策定した。最終年度に当たる2027年3月期に、売上高38億円、営業利益3億9,000万円、営業利益率10.3%、ROE4.2%を目指す。また、非財務目標として、CO2排出量32%減(2013年度比)、廃棄物重量30%減(同)なども計画している。

 同社の2024年3月期は、売上高が35億8,900万円で前期比0.6%増となり過去最高を更新したが、営業利益は3億1,700万円で同13.9%減。次世代の成長に向けた基盤整備として、新工場棟の建て替えや製造DXの導入に約8億円を投資したことが収益の負担となった。

 今回策定した中計では、新工場棟の建て替えなどに伴う生産工程の改革および作業効率の向上、また、カスタマイズ力を発揮した中核事業で新たなニッチトップの創出を目指すと共に、成長分野である半導体業界向け研磨パッドの拡販、環境に配慮したサステナブル製品の開発およびアジア域内での最適な生産・供給体制整備により、業績の拡大を図る。

 2025年3月期はディスプレイ用の研磨部材において、得意先の在庫調整が続くことから売上高は34億7,000万円で前期比3.3%減、営業利益は開発投資、IT投資、人的資本投資を中心にさらに積極的に推進し、2億6,000万円で同18.0%減を見込む。

 一方、2026年3月期以降については、研磨部材の回復および研磨パッドの拡大が売上高に寄与。また、工場投資やDX投資の成果によって収益を挽回し、売上高は36億1,000万円で前期比4.0%増、営業利益は3億4,000万円で同30.8%増を見込む。

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