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中国など労務費上昇に対応

藤倉ゴム工業が海外新拠点を検討

工業用品 2016-07-11

説明する森田社長

説明する森田社長


 藤倉ゴム工業は7月4日、本社(東京都江東区)でアナリストミーティングを開催し、森田健司社長が同社の5番目となる新製造拠点の投資を検討していることを明らかにした。

 同社では現在、国内(岩槻・原町・加須工場)のほか、米国(IERフジクラ)、中国(杭州藤倉橡膠、安吉藤倉橡膠)、ベトナム(フジクラ・コンポジット・ハイフォン[FCH])の4つの製造・販売拠点を展開している。

 検討中の新拠点はこれらに続くもので、「売上高をさらに伸長させる」(森田社長)という長期目標の実現とともに、「中国、ベトナムの労務費が毎年10―20%上昇し、利益を圧迫している」(同)現状を鑑みて投資するもの。生産品目は工業用ゴム製品を予定している。

 現在は「我々、そしてお客様にとってベストマッチングする拠点を、経営企画室が中心となり調査中」(同)の状況。17年度にスタートする新中期経営計画(3カ年)にも織り込みながら検討を進め、「中計最終年度(19年度)には新拠点を持ちたい」(同)考えだ。

 なお、現時点でM&Aによる拠点取得の考えはないとしている。
 
 

中国、ベトナム製造拠点を増設

 同社では既存の海外拠点の投資も積極的に行っている。

 中国の安吉藤倉橡膠では、ダイヤフラムなどを中心に自動車用、二輪車用ゴム部品を生産する第二工場を増設中。降雨等の影響で当初計画より工期が若干遅れたが、16年7月完成、11月稼働予定で進行している。第二工場の完成により、杭州藤倉橡膠とあわせ中国における生産能力は約2倍となる見通し。

 東南アジア地域の製造を担うベトナムの「フジクラ・コンポジット・ハイフォン」では、アセアン諸国の経済成長に伴う産業用資材のさらなる増産を見込み、14年に稼働した第二工場を拡張する。

 「敷地内に新たに3階建ての検査棟を建設し、建屋内の空いたスペースに製造設備を入れ、増加する受注に対応していく」(同)。FCHの生産品目は、二輪・四輪車メーカー向け部品や水回りゴム部品などで、投資額は約7億円。

 拡張工事は9月末に着工し、来年3月に竣工する予定。19年度の売上高は14年度比18.6%増加する計画。

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