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【特集】ゴム・樹脂コンベヤベルト

ポバール興業、ウレタンタイミングベルトが好調

工業用品 2017-04-19

ポバール興業のベルト製品

 
 ポバール興業の17年3月期売上高は、前年度並みの見込み。「ベルト製品は前年度よりも若干良かったが、研磨関連が若干下回った」(同社)という。

 ベルト関連は、主需要先である鉄鋼向けがやや低調だったが、食品向けは横ばい、ウレタンタイミングベルトは好調に推移した。

 同社の樹脂ベルトは、「ベルト単体というよりもひと手間を加えて売る」(同)ことがが強みとなっている。食品だけではなく、自動車部品の搬送などにも幅広く使われている。

 ウレタンタイミングベルトは、2015年4月に椿本チエインから業務移管されたもの。「今は従来の販売先に対し、付加価値をつけたカスタムグレードが好調」(同)だという。

 18年3月期は、前年度比プラスを計画する。「ベルト製品、研磨関連ともに増やしていく」(同)考えだ。

 注力するのは、ウレタンタイミングベルト。「従来から当社が有している張り合わせ技術を展開し、販売を拡大していきたい」(同)という。現状では工作機械向けが中心だが、新規用途開拓を目指し、市場調査を行っている。「ウレタンタイミングベルトについては、中長期的に期待している」(同)。

 また顧客ニーズの吸い上げにも注力する。「当社のスタイルはソリューションビジネスが基本。営業に技術部の人員を同行させ、顧客のニーズを拾っている。そのニーズを商品に反映させ展開していくことが、今後も重要になっていく」(同)としている。

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