【特集】ゴム・樹脂コンベヤベルト
フォルボ・ジークリング・ジャパン、17年売上高は5%増を計画
工業用品 2017-04-19
フォルボ・ジークリング・ジャパンの16年ベルト部門の売上高は、前年比で5%強の伸びとなった。
増収に貢献したのが物流、食品、繊維分野。食品は製パンが伸びたほか、農産物の搬送、飲料包装関連も順調に推移した。
物流向けは、「業界全体が伸びる中で、大型案件、出荷量の多い部分に販売できた。配送センター向けは特に伸びが大きかった」(同社)という。
繊維分野は、繊維機械向けに駆動用平ベルト「エクストレマルタス」の販売が好調だった。平ベルトの国内需要が減る傾向にある中で、エクストレマルタスにはグローバルで注力しており、日本も含めた世界各地でエクストレマルタス専任の営業を配置。日本にも一昨年から専任営業を置いたことで、エクストレマルタスの伸びが全体の売上高を押し上げた一要因となった。
ベルト部門は、17年も引き続き好調を維持している。3月時点で予算を達成。例年は年初があまり良くない傾向だが、今年は昨年末の良い流れが持続。昨年に引き続き、食品、物流を中心に分野に捉われず全体的に好調を持続している。
17年売上高は、前年比で5%増を計画。日本法人は2018年12月に50周年を迎える。今の勢いを継続し、次の10年、20年を見据えた活動を行う考えだ。
製品では、「ProsanフルシールHACCPシリーズ」に注力する。同製品は両面をウレタンコーティングしているため湿熱に強い特長を持つ。オプションのスマート・シール加工を施すことで、ベルト全体がフルシールとなり、水や油の侵入を防ぐことができる衛生的なベルト。15年の発売以来、食品分野から高評価を得ている製品で、同社の期待以上の売り上げが継続している。昨年新たに4タイプを投入し、現在8タイプで展開している。
また高速駆動・軽搬送用平ベルト「Grip Star」にも注力している。同製品は、紙やダンボールなど様々な材質の紙製品を傷つけず、高速かつ正確に搬送する。特殊な表面コーティングにより摩擦係数が高く、耐摩耗性に優れるため、常に安定したグリップを発揮する。同社の予想を上回る販売を見せている。EUやFDAなどの食品規格にも適合しており、従来ゴムベルトが使用されていた部分の置き換えを狙っている。
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