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食品分野で新規需要開拓めざす

「FOOMA JAPAN 2025」開催、ベルトメーカーなど多数出展

工業用品 2025-06-18

 「国際食品工業展(FOOMA JAPAN 2025)」が6月10~13日、東京ビッグサイトで開催された。ベルトやホース関連など多数のゴム・樹脂関連企業が出展し、食品分野で新規需要開拓をめざし注力製品をピーアールした。

バンドー化学

バンドー化学


 バンドー化学は、「Keep Belting Clean」~コンベヤベルトソリューションで工場を清潔に~をテーマに、工場を清潔に保つために搬送物が付着しにくい非付着性に優れたベルトや、耐薬品性・耐湿熱性に優れた洗浄しやすいベルトを中心に紹介。食品工場の“見えないリスク”にコンベヤベルトで対策することを提案した。ベルトの機能を分かりやすく説明したデモンストレーション動画やデモ機を展示しPRした。また、椿本チエインとのコラボ企画として、食品業界に向けて両社の製品やアフターサービスの取り組みを紹介する「コラボレーションパンフレット」を作成し、配布した。

三ツ星ベルト

三ツ星ベルト


 三ツ星ベルトは「非粘着」「鏡面」「低収縮」「傾斜搬送」「バイオマス」をキーワードに製品を展示・PRした。鏡面ベルトは、ベルト表面カバーを平滑性の高い鏡面に仕上げることで、洗浄や拭き取りを容易にしている。低収縮ベルトは、ベルト裏面に特殊な帆布を採用することで、塩分や肉汁などによるすり込み収縮を防止する。

ニッタ

ニッタ


 ニッタは「超鏡面」「非粘着」「オールインワン」「ストレッチ」「小プーリ対応」の5つをテーマに製品を紹介。このうち超鏡面ベルトは、今期注力する新製品。従来の鏡面ベルトよりもさらに平滑性を高めた製品で、ベルト表面の汚れを容易に落とすことができる。非粘着タイプでは、より非粘着性を向上させた新製品を出品した。両製品ともその機能性を体感できるよう、ブース内に新製品と従来品を比較展示した。ストレッチタイプでは、マイナス30℃に対応する冷凍倉庫用搬送ベルトにすべりタイプを新たに追加した。

フォルボ・ジークリング・ジャパン

フォルボ・ジークリング・ジャパン


 フォルボ・ジークリング・ジャパンは、衛生性に優れたポリウレタン単一素材を使用した無心体ベルト(ホモジニアスベルト)である「フルサン」をメインに紹介した。ブース前面に「フラットタイプ」「ポジティブドライブタイプ」「センタードライブタイプ」の3製品を展示した。ポジティブドライブタイプは、ベルト裏面の全幅にわたり連続した歯型を配置し、歯型のスプロケットにより駆動することで、高強度でスリップのない駆動と精密な位置決め精度を実現している。センタードライブタイプは参考出品。

ハバジット日本

ハバジット日本


 ハバジット日本は「プレミアムTPUベルト」と「TPUスクレーパー」をメインに展示・PRした。「プレミアムTPUベルト」は、耐湿熱・低収縮性に優れ、120℃までの高温で連続使用が可能で、パン・菓子など焼き工程のある食品に適している。「TPUスクレーパー」は、ベルトに付着した汚れを効率良く取り除く製品で、独自の製法により柔軟性があるためベルトを傷つけることがなく、安心して使用できる。

トヨックス

トヨックス


 トヨックスは「フッソサーモ-S100℃ホース」と「トヨコネクタ」を中心に展示・PRした。「フッソサーモ-S100℃ホース」は、内層に4フッ化系フッ素樹脂を、外層にはシリコーンゴムを使用した多層補強構造のホースで、フッ素樹脂とシリコーンゴムの長所を併せ持たせた日本初の商品。そのため耐熱100℃対応で油分を含む流体にも使用可能、また洗浄時に130℃スチーム(短時間)の使用が可能で洗浄効率が良い。食品の味や色、匂いが移らない、取り替え不要の付着抑制ホース。ホース継手「トヨコネクタ」は①液だまりしにくいニップル形状なので衛生的②ホース抜けや流体の漏れを防ぐ③ホースの挿入・取り外しが簡単で作業性アップ④分解洗浄ができ衛生的――などの特徴を持つ

蒲田工業

蒲田工業


 蒲田工業はグループ会社である蒲田エンジニアリングの省人化・自動化製品をメインに出展。食品工場の省人化・自動化ラインの課題解決に向けた、生産ラインの企画設計から機械製作、据え付け、メンテナンス対応を提案した。

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