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ソフトロボットハンドを食品ユーザーに披露

ブリヂストンがFOOMA展に初出展

工業用品 2023-06-12

 ブリヂストンの社内ベンチャーであるソフトロボティクス ベンチャーズが「FOOMA JAPAN 2023」に初出展した。ブリヂストンが開発したソフトロボットハンドを出品し、食品産業での活用の可能性を探った。

ケーキの疑似品を皿に盛りつけるソフトロボットハンド


 ソフトロボティクス事業は、ブリヂストンの探索事業の一つで、同社初のベンチャーだ。「少数精鋭の若手社員が中心となって社内企業化を目指している」(山口真広ソフトロボティクス ベンチャーズ主幹)という。

 今回出品したソフトロボットハンドは、タイヤやホースの開発・生産で培ったノウハウを活用したゴム人工筋肉(ラバーアクチュエーター)を応用したもので、ゴム人工筋肉の柔軟性、耐衝撃性、軽量・高出力といった特徴を活かして開発された。

 昨年末から物流現場でのピッキング作業に活用されているが、食品などのより繊細さが求められる搬送分野での展開も検討している。

 ブリヂストンのブースでは、果物で飾られたテーブルの中の皿に、ケーキやドーナツ、プリンを模した疑似品をソフトロボットハンドが自動で盛り付けるというデモンストレーションを行った。食品産業に携わる多くの来場者が訪れ、ソフトロボットハンドの動きに注目していた。

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