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新年度での役員改選はなく、全員が再任

日本フルードパワー工業会、第24回定時総会・懇親会を開催

工業用品 2023-05-22

 日本フルードパワー工業会(梶本一典会長=CKD代表取締役会長CEO)は5月18日、東京プリンスホテル(東京都港区)で第24回定時総会および懇親会を開催した。新年度での役員改選はなく、全員が再任された。総会後の懇親会には、会員企業のほか経済産業省、日本フルードパワーシステム学会関係者、報道関係者など、来賓者多数が参加した。

あいさつする梶本会長


 懇親会では冒頭、梶本会長があいさつに立ち、需要見通しについて説明。「当工業会がまとめた2023年度の油圧、空気圧機器の需要見通しでは、油圧部門は前年度比3.7%増の3,990億円の出荷額を見込む。これは、市場の4割ほどを占める土木建機部門において、北米の金利上昇に伴う懸念はあるが、公共投資や民間投資が続伸すると判断したもの。また、工作機械部門も緩やかな調整が入る程度で、大崩れはしないと見込んでいる。

 一方、空気圧部門は同9%減の5,755億円と大幅減となる見込み。半数以上を占める輸出において、米中の緊張関係の高まりにより、半導体製造装置向けの、特に中国向けが厳しくなると見ていることが要因。

 輸出は同13.2%減とし、これにより、部門全体はマイナスとなる」と見通した。

 さらに「今後はサプライチェーンの在り方を含め、今まで以上に海外動向に注視し、企業活動を行っていく必要がある」と述べた。

 また、工業会の活動について、「2024年9月には(フルードパワーの展示会)IFPEX 2024を開催する。世界中から多くの人たちが集まる輝かしい展示会にしたいので、皆様にも是非出展してほしい」と呼びかけた。

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