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「新任技術者必見!歯付ベルト設計入門」テーマに

バンドー化学、ウェビナーを開催

工業用品 2023-04-25

 バンドー化学は4月24日、「新任技術者必見!歯付ベルト設計入門ウェビナー」を開催した。

ウェビナーの様子


 今回は、明石貴光産業資材事業部営業部部長兼伝動営業グループグループ長が講師となり、①歯付ベルトの概要②歯付ベルト設計の考え方③歯付ベルトの設計方法④まとめ、質問回答――の順に、歯付ベルトを導入するまでのプロセスを実践的にレクチャーした。

 歯付ベルトは、ベルトとプーリの歯がかみ合うことで動力を伝達するもので、「かみ合い伝動」とも呼ばれる。主に射出成型機やロボットなどに使用されている。種類としては、台形歯と円弧歯に大別され、現在では円弧歯が主流となっている。円弧歯は、圧力面・歯底・歯先面から構成されるため、台形歯よりも伝達面が大きく、ベルトとプーリに隙間(バックラッシ)が少ない。台形歯がインチ基準であるのに対して、円弧歯はミリ基準となっている。バンドー化学ではS歯形、H歯形、GT歯形に対応した製品をラインアップしている。

 歯付ベルトの設計手順としては、①設計に必要な条件を定める→②設計動力の計算→③ベルトの形選定→④プーリ径(歯数)の選定→ベルト長さの選定→⑥ベルト幅の決定→⑦軸間距離の調整代チェック→⑧適正張力の計算――の順で進める。ウェビナーでは、最適なベルトを選ぶにはどのようにすればいいのかを、具体的な数値を用いて解説した。

 同社はパソコンで簡単に設計計算ができる「ベルト設計・選定サポートプログラム」をリニューアル。専用サイト「https://sekkei.bando.co.jp/user/」からアプリをインストールするだけですぐに利用することができる。

 ウェビナーではその後、実際に歯付ベルトを使用するうえでユーザーから寄せられた困りごとに対して、どのように対処してきたかなどを具体例を交えて紹介した。

 最後の質疑応答では、受講者から多くの質問が寄せられ、ウェビナーは盛況となった。

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