日東化工、エンビプロ・ホールディングスが筆頭株主に

　日東化工は、エンビプロ・ホールディングス（エンビプロ・HD）が2月13日から実施していた日東化工普通株式に対する公開買付けについて、3月28日で終了したと発表した。

　同公開買付けに応募された株券等の合計数が買付予定数の下限以上になったことで、公開買付けは成立。決裁開始日の4月4日に親会社、その他の関係会社および主要株主である筆頭株主が、現在の大阪ソーダからエンビプロ・HDに異動。日東化工は同社の連結子会社となる。

　日東化工は3月28日、エンビプロ・HDから公開買付けの結果、日東化工株式321万2,101株の応募があり、その全てを取得することになったと報告を受けた。4月4日に公開買付けの決裁が行われた場合、日東化工の総株主の議決権に対するエンビプロ・HDの所有する議決権の割合が83.71％と50％を超えることから、同社が新たに日東化工の筆頭株主となる。一方、筆頭株主の大阪ソーダは、所有する日東化工株式（31.27％）の全てを同公開買付けに応募した結果、同日付けで筆頭株主に該当しないことになる。

　エンビプロ・HDでは、今回の手続きで、日東化工の全株式を取得できなかったため、日東化工の2月10日発表リリースに明記された「本公開買付け後の組織再編等の方針（いわゆる二段階買収に関する事項）」に記載の一連の手続きに従い、日東化工株式の非公開化を目的とした手続きを行う予定。それにより、日東化工株式は上場廃止となり、東京証券取引所スタンダード市場での取り引きができなくなる。　

　日東化工では、今後の具体的な手続きおよび実施時期については、エンビプロ・HDと協議の上、決定次第速やかに公表するとしている。

　日東化工の筆頭株主となるエンビプロ・HDは2010年5月21日の設立で、資本金は15億2,400万円。日東化工とは、連結子会社の東洋ゴムチップとの間で日東化工のゴムマット製品の販売およびカラーチップ等の仕入れに関する取引を行っている。日東化工では2月10日の取締役会で、今回の公開買付けに関し、賛同する旨の意見を表明していた。