ポリウレタン材質の基本を解説
バンドー化学、ウェビナーを開催
工業用品 2023-02-17
バンドー化学は2月16日、「部品選定に役立つ!ポリウレタン材質の基本解説」をテーマにウェビナーを開催した。
ウェビナーでは、藤原伸二バンドー化学高機能エラストマー製品事業部技術部ウレタンベルト・樹脂技術グループグループ長が講師を務め、①ポリウレタン材料について②「バンコラン」とは③「バンコラン」を使用した製品④ゴム材料とその製品⑤まとめ――に沿って進められた。
①では、ポリウレタン製品の分類や、熱可塑性ウレタンと熱硬化性ウレタンとの違い、ポリウレタン材料の長所・短所、ポリウレタンの加水分解、エステル系ポリウレタンとエーテル系ポリウレタンの違いや特徴などについて解説。
②ではバンドー化学が製造販売しているポリウレタンエラストマー製品「バンコラン」について解説。バンコランは優れた耐摩耗性、耐油性、耐オゾン性を持つ素材で、歯付ベルトやVベルト、丸ベルトなどに使用されている。ウェビナーでは、ゴムベルトと比較しながらバンコランを使用したウレタンベルトの特性を解説した。
③ではバンコランを使用した丸ベルトやシンクロベルトを紹介。丸ベルトでは熱可塑性ウレタン製の「バンコード丸ベルト」と熱硬化性ウレタン製の「バンコラン丸ベルト」を例にあげ、それぞれの特徴を紹介した。
「バンコード丸ベルト」は、熱溶着でエンドレスを行うタイプのベルトで、専用の溶着機があれば現場でジョイントすることができる。コード状のため必要なベルト長さを自由に選択できるという。
「バンコラン丸ベルト」は金型成型で、接合していないため強度が高く、伸びが少ない、長さ精度が高いなどの特徴を持つ。
そのほか「バンコランロングシンクロベルト」「バンコランシンクロベルト」「バンコランベアリング」「バンコランブレード」「バンコラン現像ローラ」などの製品を紹介した。
最後にまとめとして、①ポリウレタンとはウレタン結合を有する高分子化合物の総称で、構造によってさまざまな特性を付与することができる②ポリウレタン材料の中には、熱可塑性、熱硬化性タイプがある③ウレタンの中でも加水分解するものとしないものがある④ポリウレタンはゴムと比較し、耐摩耗性が高いなどの長所があり、耐熱性が低いという短所がある――という点を強調した。
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