【特集】ゴム・樹脂ホース
東拓工業、新年度 TAC柔軟食品ホースを上市
工業用品 2017-03-14
東拓工業の17年3月期は、売上高で過去最高を更新する見通しだ。「年が明けて1、2月は期待したほどではなかったものの、全体的に見るとまずまずだったのではないか」(豊田耕三社長)という。
同期は電設資材が堅調に推移したことに加え、工業用ホースも半導体関係のダクトホースなどが順調に推移した。また土木資材についても、橋梁関連資材も含めて前年度を上回る見通しだ。
18年3月期については、売上高で前年度比105%を計画しており、過去最高の更新を目指す。「景気が良くなっていない中で、生産だけでなく営業や開発を含め、会社全体の効率を上げていかなければならない。まだ色々な部分で無駄、無理があるので、ポイントを絞りながら進めていく」(同)という。
栃木県の小山第四工業団地に建設する新工場は、17年度中に完工、試運転を行い、18年度には稼働、供給を開始する予定となっている。「新工場の稼働に繋げるためにも、17年度は仕込みの年にしたい。東日本には物流拠点を持っているが、新工場により需要の近くで生産することが可能となる。新工場の立ち上げに向け、17年度は東日本地域に注力していきたい」(同)としている。
新製品の開発、上市にも力を注ぐ。注力製品としては、「TAC柔軟食品ホース」、「TACフルオロフレキ」。
「TAC柔軟食品ホース」は、食品ホースの中でも極めて柔軟なホース。作業性に優れるほか、透明性にも優れるため搬送物の視認性も高い。内外面はフラット構造となっており、清掃も容易。ホームページを活用し、製品のモニターを行う予定。新年度には上市する考えだ。「食品用ホースは、展示会に出品することでユーザーニーズを確認し、意見を聞きながら開発を進めている。食品には安全性や作業性が求められており、当社としては差別化でき、特徴が出せる製品として、今後も食品用ホースを訴求していきたい」(同)としている。
「TACフルオロフレキ」は、ケミカル業界向けに開発したフッ素ホース。化学品、薬品、溶剤の輸送に適している。フッ素ホースは一般の樹脂ホースに比べ硬いのが課題だったが、同製品は非常に柔軟なため扱いやすいのが特徴となっている。
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