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全面断熱一体工法のアパホテル福島駅前が完成

カナフレックスの新建築材を使用

工業用品 2017-03-07

会見する元谷アパグループ代表㊥、元谷アパホテル社長㊨


短工期で完成した省エネ性能に優れたアパホテル〈福島駅前〉


 アパグループ(元谷外志雄代表)が2015年12月から建設にかかっていたアパホテル〈福島駅前〉が3月1日竣工・開業し同日、記者発表が同ホテル内で行われた。アパグループとカナフレックスコーポレーション(金尾茂樹社長)が共同開発した世界初の全面断熱一体工法『APA ECO UNIT SYSTEM』により建設されたもので、省エネ、短工期などの優れた特徴をもつ。会見で元谷代表は「この工法は、今後建てるアパホテルのスタンダードになる」と語った。

 世界初の全面断熱一体工法『APA ECO UNIT SYSTEM』は、従来の内断熱や外断熱工法でもない、まったく新しい概念で開発した低コストで省力化と環境対応を実現する新工法。

 外壁にはカナフレックスが新たに開発した高強度・軽量・高断熱の特性を持つ新素材『カナクリート』に、外装仕上げと樹脂サッシ(障子を除く)、内装仕上げなど、外壁に必要なすべての要素を工場で一体化し、現場でこれを取り付ける。

 これにより現場作業の省力化と工期の短縮化を実現、さらに外壁を薄くできることで有効面積を広くできる。断熱性能は、従来のアパホテル客室の平均熱伝動抵抗値比で約1.8倍と試算している。

 この外壁一体パネルに樹脂サッシ、高性能遮熱カーテンの3点を組み合わせた、新断熱工法システムは、「これからのアパホテルを建てる場合のスタンダードになる」(元谷代表)としている。

カナフレックスコーポレーション金尾社長


 金尾カナフレックスコーポレーション社長の話「従来の常識にとらわれない元谷代表の革新的な発想で、世界初の完全断熱建築材を使用した環境にやさしい新時代のホテルが完成した。現在、当社が開発している新素材を応用すればさらに高強度、高断熱、軽量化が可能な建築材料を供給できる。期待していただきたい」

 【アパホテル〈福島駅前〉】客室362室(445人)▽鉄骨造、地上14階▽敷地1,198㎡、建築面積606㎡、延床面積6,233㎡

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