PAGE TOP

約35億円を投資、1.4倍に増築

NOK、ベトナム工場の増強完了

工業用品 2022-07-26

 NOKがベトナム工場(ドンナイ省ビエンホア市)で進めていた御Oリングの生産能力増強が完了した。7月25日には、鶴正雄社長等が出席し、約35億円を投資し1.4倍の4万4,000平方メートルに増築、主力部品のOリングの生産スペースは約2倍の2万4,000平方メートルに拡張した。

落成式テープカットの模様


 同社はサプライチェーンの分断回避に向け、地震や台風、大雨など自然災害が多発する日本国内に集中していた生産体制の海外への分散を進めてきた。

NOK工場外観


 増築棟では、製造現場のスマートインフォメーションを推進し、「早期の異常発見・対策」や「トレーサビリティ」を強化。また、従業員出入口に2輪車用の顔認証自動ゲート設置しているほか、配膳数管理による廃棄ロス活動といった食堂のIT化なども進めている。

2輪車用顔認証ゲート


増築棟内食堂


 また、同工場はグリーン・ファクトリーを推進すべく、CO2の削減や省エネルギー化などのサステナビリティへの取り組みも積極的に行っている。排水の削減に関しては、自社の浄水膜薄の技術を活用し、工場で使用した水の約23%を再利用、年間3万4,320トンを削減している。

関連記事

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物