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経済産業省統計/ゴム報知新聞集計

16年のゴム製品、出荷金額2年連続でマイナス

工業用品 2017-02-21

 経済産業省は2月14日、2016年12月と16年年間(1ー12月)のゴム製品生産・出荷実績を発表した。16年年間の出荷金額は2兆1,737億円で前年比3.9%減と、2年連続でマイナスに。

 16年のゴム製品は、ゴムロールやゴム板、パッキン類などの工業用品は比較的堅調に推移し、医療・衛生用や運動競技用品等も好調だったが、国内の自動車生産台数停滞を受けてタイヤが落ち込んだほか、ベルト、ホースなどの主要製品も伸び悩み、全体では生産数量・出荷数量・出荷金額で前年実績を下回った。

 品目別では、自動車タイヤは生産数量が1億4,688万本で前年比3.6%減、出荷金額は1兆1,406億円で同7.5%減と、生産量、出荷金額ともに2年連続で減少。特に出荷金額は、21カ月連続で前年同月実績を下回っている。

 ゴムベルトは生産量(新ゴム量)が2万2,022トンで前年比7.2%減、出荷金額が671億円で同4.8%減となり、生産量は3年連続、出荷金額は2年連続で減少。歯付は比較的堅調だったが、コンベヤが大きく落ち込みマイナスに。コンベヤは生産量、出荷量、出荷金額の全てが2桁減。

 ゴムホースは生産量(新ゴム量)が3万4,621トンで同1.6%減、出荷金額が1,354億円で同0.5%減となり、ともに2年連続でマイナス。高圧用は生産量、出荷金額とも伸びたが、自動車用とその他が伸び悩み全体ではマイナス。

 工業用品類は生産量が16万9,267トンで同1.7%減、出荷金額が6,717億円で同0.9%増。防振ゴム、防舷材、その他を除く4品種(ロール、パッキン、スポンジ製品、ゴム板)が生産量・出荷金額とも前年実績を上回った。

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