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自動車用防振ゴムなど生産

丸五ゴム工業がタイに生産拠点を新設

工業用品 2016-04-25

 丸五ゴム工業は4月18日、タイに自動車用ゴム部品の生産拠点を新設するとともに、フィリピンのゴム部品メーカーと技術支援契約を締結したと発表した。これにより、今後成長が見込まれるアセアン地域での生産供給体制を強化していく。

 同社は、タイに自動車用ゴム部品の販売会社アジアン・ラバー・パーツを2010年に設立し、日系自動車メーカーに部品を供給していたが、このほど社名を「マルゴ・ラバー(タイランド)」(6月に改称)に一新し、生産機能を持たせることで、部品の供給体制をさらに強化していく。

 タイ新工場は、バンコク南東のチョンブリ県アマタナコン工業団地に建設。16年12月に工場が完成、17年9月に生産を開始する予定。敷地面積は約2万平米、建屋面積は約5700平米。総投資額は13億円の計画。資本金は1億3500万バーツ(約4.3億円)で、丸五ゴム工業が100%出資する。同社では、自動車用防振ゴム、エアホースを生産し、タイに進出している日系自動車メーカーに納入する。売上高は2020年に4億バーツ(12億円強)、従業員数は60人になる予定。

 タイ工場は同社にとっては米国、中国、インドネシア、インドに次ぐ5番目の海外生産拠点となる。

 フィリピンでは、現地の部品メーカー「タイタン・ラバー」と自動車用防振ゴム部品に関する技術支援契約を締結した。同国では、今後日系自動車メーカーの増産が予想される。そのため同社では、現地部品メーカーと技術支援契約を締結することで、高品質の防振ゴムを提供する体制を整える。

 丸五ゴム工業は、技術支援契約により、技術指導料と売上高に対するロイヤリティーを得る。同社の海外技術支援契約先はタイタン・ラバーが5社目。

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