地震被害で稼働停止の工場が相次ぐ
熊本地震、ゴム産業にも打撃
工業用品 2016-04-25
■共和
共和の熊本工場は14日夜の地震発生後操業を停止している。人的被害はないが、工場建屋の一部が損壊した。16日未明の本震により、建屋と生産設備の損壊が拡大している。
熊本工場では、セロハンテープ、クリーンマット、ドレッシングテープなどを生産している。
■明和ゴム工業
明和ゴム工業は、熊本市内にある熊本営業所が地震による影響を受けた。同営業所ではロールの表面仕上げ加工も行っているが、加工場内のロールが倒れたり、ロール研磨機の位置にずれ込みが生じたりした。また従業員の住宅などにも被害が出ているという。営業所では通常通り業務が行われている。
■東洋化成
工業ゴム・樹脂製品卸商社の東洋化成(熊本市)は、事務所建屋に大きな影響はなかったが、商品や資料・カタログなどが事務所内に散乱するなどの被害を受けた。通常通り業務を行っているが、製品が届かない等、配送面で支障が出ているという。
■西日本バンドー
西日本バンドーの熊本営業所(熊本市)と大分営業所(大分市)は、ともに事務所建物に影響はなく、従業員の安全確認も取れているという。
■常盤ゴム
工業用ゴム・樹脂製品の製造・販売を行う常盤ゴム(本社・東京都葛飾区)の熊本出張所(熊本県菊池郡)は、事務所内の備品が落下した程度で、大きな影響は受けなかった。業務も通常通り行われている。
■西日本ゴム商組
西日本工業用ゴム製品卸商業組合によると、正会員会社は熊本県に1社、大分県に1社あるが、熊本県八代市の小田商会、大分県大分市のゴムセンターとも、地震による被害は特になかったという。
■久留米の履物2社
福岡県久留米市に本社・工場のある大手履物メーカー、ムーンスターとアサヒコーポレーション2社の熊本地震の影響は、14日の前震では影響はなく、16日の本震で倉庫などの荷物が若干落下した程度で18日からの営業、工場稼働は通常通り。ただ、熊本方面などへの宅配便が不通になっている。
また、両社が共催、協賛しているウォーキング大会・第19回久留米つつじマーチ(4月16、17に開催)は、前震の段階では開催が予定されていたが、16日の本震後に中止となった。
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