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4月23日、定時総会開催

墨東ゴム工業会、会長に霜田氏(霜田ゴム工業社長)

工業用品 2021-05-10

 墨東ゴム工業会は4月23日、東京都台東区の台東区民会館で「令和3年度定時総会・講演会」を開催した。新型コロナウイルス感染防止のため、定員120人の広い特別会議室で会員ら23人が出席した。

 総会では①令和2年度事業報告②令和2年度収支決算報告・会計監査報告③令和3年度事業計画案④令和3年度収支予算案、の各議案に関して審議され、それぞれ満場一致で承認された。続いて、新役員体制に関しての審議が行われ、新会長に霜田知久氏(霜田ゴム工業社長)が就任した。

あいさつする霜田会長


 霜田新会長は「墨東ゴム工業会には約30年間参加しており、会員各位との繋がりや行事を通して、色々と知識などを得てきた。さらに副会長として運営にも関わり、見聞を重ねてきた。コロナ禍で制約があるのが現状だが、蓄積した経験や、堀田前会長のアドバイスなどを活用し、工業会のために何ができるかを念頭に、発展に貢献していきたい」とあいさつした。

 ■新役員体制
 ◇会長=霜田知久(霜田ゴム工業社長)◇副会長=柳田昌作(ナガセケンコー社長)、右川信司(右川ゴム製造所副社長)◇役員=堀田秀敏(ホッティーポリマー社長)、青木幸雄(青木エボナイト製造所社長)、田中良幸(田中ゴム製作所社長)、毛利寿男(東伸ゴム工業所社長)、藤田桂一郎(金星ゴム工業社長)、田中豊貴(協和商事社長)◇会計監事=木島敦(木島ゴム工業社長)、森田雄治(モリタゴム専務)◇事務局長=木下和美(ナガセケンコー)◇顧問=右川清夫(右川ゴム製造所会長)◇相談役=杉本浩志(金星ゴム工業会長)、堀川英則(堀川護謨工業社長)

加藤事務所加藤社長が講演

 総会終了後、加藤進一加藤事務所社長を講師に「原材料動向とSDGs」と題した講演が行われた。

講演する加藤社長


 講演において加藤社長は、(1)最近のゴム原材料・市況の動向=①天然ゴム・合成ゴム、副資材の市況②ゴム材料マーケットの最近の話題(2)ゴム産業はコロナから回復したか?(3)SDGsとゴム会社=中小ゴム会社にもできるSDGs(4)まだ残る新型コロナの影響(5)加藤事務所の情報提供、のテーマごとに図表を交えて分かり易く解説した。

 加藤社長は最近の動向として、コンテナ不足による海上輸送の遅れや、代替手段の航空輸送運賃上昇などの要因で輸入品が届かない、コストアップが起きていると説明。各国の状況としては、中国はコロナ禍から回復し、特にタイヤ工場は昨年8月以降前年比プラスで推移、アメリカも11月以降タイヤ工場はコロナ前の水準に回復、日本は5~6月が底で、特にタイヤは昨年12月頃に前年比プラスに戻ったと話した。

 SDGsに関しては、会社の節電や昼休みの消灯が「気候変動に具体的な対策を」に該当するなど、今まで社内で行ってきた活動がすでにSDGs目標と同一であるケースが多くあると説明。SDGsは難しくなく、中小企業でも取り組み易いもので、採用面においても「良い会社、ブラックではない会社」の証明になると話した。

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