2021年3月期第3四半期業績
三ツ星ベルト、自動車用ベルトが増加傾向
工業用品 2021-02-05
三ツ星ベルトの2021年3月期第3四半期(4~12月)業績は、売上高が473億6,100万円で前年同期比13.3%減、営業利益が34億8,400万円で同40.9%減、経常利益が39億8,000万円で同34.5%減、純利益が27億3,400万円で同37.9%減となった。
セグメント別のうち、国内ベルト事業は売上高が182億5,500万円で同12.4%減、営業利益が34億2,100万円で同32.3%減。自動車用ベルトは、組み込みライン用や純正補修向けの販売はユーザーの生産回復に伴って増加傾向にあるものの、第2四半期までの落ち込みが大きかったことから減収。一般産業用ベルトや搬送ベルト、合成樹脂素材についても、依然として国内企業の生産活動が低調であることから減収となった。
海外ベルト事業は売上高が214億3,600万円で同14.9%減、営業利益が19億1,700万円で同32.1%減。年度当初に各国が実施したロックダウンにより経済活動が停滞したことから事業全体の売上高は減収となったが、第3四半期に入り、自動車用ベルトは米国や中国での需要の回復がみられ、年度当初に比べ受注が増加。また、一般産業用ベルトは、中国や東南アジアにおいて農業機械向けの需要が回復し期間累計では微増。一方、OA機器用ベルトはアジアでの売上高が減少した。
建設資材事業は売上高が41億7,300万円で同20.0%減、営業利益が2億1,500万円で同39.1%増。建築部門は屋上防水改修工事の発注や進捗が遅れたことに加え、土木部門では廃棄物処分場などの工事物件の減少や規模縮小の影響により減収となった。
エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、金属ナノ粒子を応用した新製品、仕入商品等を含むその他は売上高が34億9,700万円で同3.9%増、営業利益が5,300万円で同20.9%減となった。
業績予想を上方修正
同社は2021年3月期通期業績予想の上方修正を発表した。それによると、第3四半期は、中国や米国を中心とした経済回復の影響が顕著だったことや新型コロナウイルス感染防止対策の継続により費用の発生が抑制されたことなどから前回予想を上回り、第4四半期においてもこれからの影響が続くと予想し、上方修正を行うもの。
■2021年3月期通期業績予想
◇売上高=630億円(前回予想610億円、増減率3.3%増)◇営業利益=45億円(同32億円、同40.6%増)◇経常利益=50億円(同34億円、同47.1%増)◇純利益=35億円(同28億円、同25.0%増)
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