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【新年インタビュー】鬼怒川ゴム工業関山定男社長

企業価値の向上めざしモノ造り力を強化する

工業用品 2017-01-17


 ■来期の業績計画
 売上高については、自動車メーカーの販売見通しと連動しているので、2017年、2018年ともほぼ確定している。あとは、モノ造り力を向上させて、どこで生産しても同じ品質の製品を供給できるようにする。そうすればビジネスリスクを減少させることができます。また品質問題や新車立ち上がりロスなどでお客様に迷惑をかけないようにすれば、売り上げを確保することができるでしょう。また適切な為替ヘッジ対策を講じることも重要です。

 ■海外拠点の現況と今後の見通し
 中国は5拠点ありますが、みな好調です。今後、小型車減税廃止による影響が出ると思いますが、5つある生産拠点が連携しフレキシブルに対応することでしのいでいけると思います。

 インドとインドネシアは堅調です。経営がしっかりしてきました。黒字基調で推移しています。ブラジルは今後、さまざま形でプロジェクトが出てくると思うので、それに対して万全の体制で臨みます。足元の状況は僅かですが減収しています。ロシアは売り上げが落ちているので赤字基調です。経済封鎖や原油安で景気が低迷しているのが原因です。

 海外では新たな拠点進出は、現状ありません。当面はこれまでに立ち上げてきた拠点の拡充に努めます。それぞれの拠点で生産品目を増やしていきます。

 ■経営方針・経営課題
 お客様から喜ばれ、感謝され、信頼される製品を開発することが第1と考えています。お客様や製造現場でモノ造りに携わる人たちの要望に応える製品開発に取り組んでいかなければいけないと考えています。

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