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【新年インタビュー】西川ゴム工業西川正洋社長

遮音・防音シートなど音性能の開発に注力

工業用品 2017-01-17


 西川社長は17年度の見通しについて、「トランプ次期米国大統領の誕生や為替動向などがどれだけ世界情勢に影響を与えるのかみえない。特に為替を中心に各国通貨が乱高下し、中でも新興国経済が危機に陥る可能性があるのではないか」と危惧している。

 ■17年3月期第2四半期業績
 第2四半期(16年4-9月)は減収、営業・経常増益となりました。減収ですが国内、海外ともに仕事量でみると増えています。ただ、円で換算すると前上期は1ドル=122.45円で、今上期は102.91円と、為替が円高に振れたことで減収となりましたが、国内、海外ともに利益は出しています。

 ■上期の海外子会社(拠点)の状況
 各海外拠点を現地通貨でみると、米国は増収増益となりました。しかも超繁忙期の状況が続き、生産能力が目一杯のため、増産投資を判断する時期にきています。メキシコも増収増益です。通貨ペソの評価損で経常減益となりましたが、営業増益となり、前年同期に比べて改善が進んでいます。

 ■17年3月期業績見通し
 通期業績見通しは、引き続き為替が利益の押し下げ要因となるものの、海外は現地通貨で換算すると増益が見込まれ、円高による売り上げの目減りをカバーしてくれるとみています。

 ■単独業績の状況
 上期は微減収となりましたが、原価低減に取り組み、海外拠点の売り上げ増に伴うロイヤリティの増加なども影響し増益となりました。ここにきて仕事量的には前年同期と比べて3-4%増えてきましたので、下期は一転して国内工場は非常に忙しい状況が続く見通しです。しかし、操業度を上げたいが、人手不足でやり繰りに苦慮しています。

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