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【新年インタビュー】丸五ゴム工業藤木達夫社長

タイ新工場、今秋から量産スタート

工業用品 2017-01-17


 ■自動車の技術革新への対応
 急速に開発が進んできた自動運転技術については、当社が製造している部品はほとんど影響ないとみています。ただEV化となると、使用されなくなる部品、あるいは使用点数が減る部品も出てきます。一方でエンジン搭載のクルマがすぐになくなるわけではなく、HVも何らかの形でエンジンが併用されているので、エンジンの環境対応については、我々の技術がまだ生かせると思っています。

 ■自動車メーカー再編の影響
 当社の最大のお客様である三菱自動車がルノー・日産自動車グループに入りましたが、こうした環境変化は経営にはつきものです。我々部品メーカーも厳しい競争にさらされることになりそうですが、その対策としては競争力をつけるしかありません。コスト技術、品質を磨いていく。そうした積み重ねにより、カーメーカーに評価していただければチャンスが広がる、やるべきことをしっかりやっていればチャンスはあると思っています。

 ■17年の年頭に当たって
 15年1月に当社と関連会社の(株)丸五(ゴム履物、工業用ゴム製品)を子会社とする持ち株会社「丸五ホールディングス」を新設しました。丸五グループは、19年にグループ創業100周年を迎えますので、17年から100周年を見据えて記念事業を考えていきたいと思っています。

 ホールディングスに移行したことにより、グループ従業員の意識が徐々に変わってきたとみています。そこで私自身としては、17年はコミュニケーションをテーマに、従業員1人ひとりが主役になって能力を発揮できるような職場環境づくりを行いたいと、そのようなイメージを持っています。

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