ダンロップのブランド戦略や新製品ラケットなどを発表
住友ゴム工業、「テニス新商品と事業戦略」発表会を開催
工業用品 2019-10-02
住友ゴム工業は9月27日、スポル品川大井町(東京都品川区)で、「テニス新商品と事業戦略」発表会を開催。ダンロップのブランド戦略や日本パデル協会とダンロップの取り組み、また新製品ラケット「SX」シリーズを発表した。
旭野昌宏住友ゴム工業スポーツ事業本部テニスビジネス部長は「ダンロップのテニスボールは今年1月、全豪オープンに続き、ATPツアーとのパートナーシップ契約を締結。ATPツアーとグランドスラムを合わせた67大会中、23大会をサポートすることとなり、ATPツアーに関しては、シェア30%を超える」と説明。
続いて旭野部長は「ダンロップがテニスボールのトップブランドとなったことを自負している。私たちは“プレイヤーのため”という哲学で商品開発を行っている。ダンロップのテニスボールがグローバルに、選手や大会から評価を得て大変うれしく思う。世界中のプレイヤーにトーナメントレベルで評価されるダンロップボールを体感してもらいたい」と語った。
テニスラケット「SX」シリーズ5機種は、12月11日から発売で、メーカー希望小売価格は2万8,000円(税抜)―3万4,000円(同)。同シリーズは、新開発の「スピンブーストテクノロジー」(特許出願中)による弾道のブレを補正する「弾道補正機能」が最大の特徴。フェース部のトップ部にストリングの可動域と可動方向が異なる2種類の楕円グロメットを配置(縦ストリング10本分)し、オフセンターにおける各打点でのボールの食いつきや、ストリングのスライドを最適化した。これにより打点のばらつきによる弾道のブレを自動的に補正し、より安定した飛びを実現する。プレイヤーはよりアグレッシブにプレーすることが可能となる。
さらに、同社はダンロップブランドのテニスアパレルをグローバル統一デザインで2020年春夏モデルから新展開する。20年春夏モデルは、日本を含めたアジアと欧州、豪州で限定発売し、20年秋冬モデルからラインアップを拡大し本格発売する。今後はテニスだけでなく、ほかのラケットスポーツへの展開も検討し、ダンロップブランドの訴求強化を図っていく方針だ。
説明会の後には、トークショーが二部構成で行われた。前半は「ラケット関連、パデル」をテーマにムラトグルーテニスアカデミー代表のパトリック・ムラトグルー氏、ダンロップパデル契約プロのフアニ・ミエレス選手とラミロ・モヤノ選手が登壇。
ムラトグルー氏は「SX」シリーズについて、「とてもパワフルなラケット。ボールをコントロールでき、トップスピンを愛用しているプレイヤーに適している」と語った。
四方を壁に囲まれたスペースで行うラケットスポーツ“パデル”の魅力を聞かれると、「パデルはすぐ始められる簡単なスポーツ。ショットも多様でとても面白い。また、ソーシャルな一面も持っており、皆で楽しめるスポーツなので人気が広がっていくだろう」(ミエレス選手)、さらに日本でのパデルの可能性については「日本でのラケットスポーツの歴史は長く、受け入れやすいだろう。可能性を多く秘めている。私自身も日本で公式のプロとしてパデルをプレーしたい」(モヤノ選手)と語った。
後半は「ボール」をテーマに、前半に続いてムラトグルー氏、さらにダンロップ・テニスボール・アドバイザリースタッフである松岡修造氏が登壇した。
ダンロップのテニスボールの魅力を聞かれると、「ダンロップのテニスボールは品質を維持しながら長持ちし、非常に耐久性に優れている。選手は一週間に何時間も練習するため、2日間程度でダメになるボールだと意味がない。そういった意味で、このボールの耐久性は非常に重要な意味を持つ。ボール自体が最高であると同時に、多くの大会で採用されたことで一貫性が生まれた。選手は新しいボールに慣れる必要がなくなり、非常に良いことだ」(ムラトグルー氏)と語った。
次いで松岡氏は、ダンロップのテニスボールがATPツアーで採用されたことを受け、「そもそも、選手に認められないとボールは大会で採用されない。耐久性と安定感、スピード感、全てがマッチし、選手が納得したのがダンロップのテニスボール。そういったものが、日本から生まれたことを僕個人として誇りに思う」と語った。
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