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2021年7月の完工目指す

日本ゼオン 、シクロオレフィンポリマーを増強

原材料 2019-10-02

 日本ゼオンは9月30日、光学フィルムなどの需要増に対応するため、水島工場(岡山県倉敷市)における熱可塑性透明樹脂シクロオレフィンポリマー(COP)の生産能力増強を決定したと発表した。

 増強により、生産能力は現行の年産3万7,000トンから同4万1,600トンに拡大する計画。2020年度中の着工、2021年7月の完工を目指す。

 COP(製品名:ZEONEX、ZEONOR)は液晶テレビ・スマートフォン・医療容器などの主要用途で需要が拡大しており、今後さらなる需要増が見込まれている。

 同社のCOPは、優れた光学的・化学的性質を持ち、光学フィルム、光学レンズから医療・バイオテクノロジーの分野まで幅広く利用され、高い評価を得ている。

 その中でも独自開発した溶融押出法で自社加工している光学フィルム 「ZeonorFilm」は、ディスプレイの大型化に伴う市場拡大に合わせ、近年、フィルム生産能力を相次いで増強してきたが、レンズ・医療用途についても堅調に伸びており、COP全体の需給バランスが逼迫することが予想されている。

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