【頑張る中小企業】三昌工業社長武田正志氏に聞く
自動車補修用部品主力に成長
工業用品 2016-12-06
三昌工業は(本社・東京都世田谷区)はOリングやパッキンなどシール製品を主力とするゴム工業製品メーカー。自動車産業を中心に、工作機械や土木建設機械など一般産業に向けて補修用部品を供給している。
同社は1955年に、三菱電機世田谷工場の協力会社「セタガヤ護謨」として設立された。59年にはキーパーの協力工場として「湘南ゴム工業」を設立し、自動車部品産業に参入した。66年に両社が合併、「三昌工業」に社名変更した。
同社の武田正志社長は3代目で、創業者の甥にあたる。武田社長によると“三昌工業”という社名は「中国の地名から採ったらしいが、創業者から聞いていないので、よくわからない」という。
同社はその後、業容を拡大し、国内は静岡浜岡工場(静岡第1工場)、静岡佐倉工場(静岡第2工場)、湘南工場、相模原工場の4拠点。海外は94年に中国・北京に、2013年にインドネシア・タンゲランに生産拠点を設けている。
「海外進出については、その必要性を社員から意見された。そこで、まず中国に拠点を設けた。中国内を北から南まで視察して回り、北京に決めた」(武田社長)
中国では、Oリングやフィルター類を生産し、日系メーカーに供給している。インドネシアは自動車部品を主力に、エアコン関連部品も一部生産している。
同社では、事業の多角化の一環として、ホームページ(HP)を活用したネット販売にも力を入れている。HP上に「ウェブ・ショップ」コーナーを設けて、採血注射の練習キットや模擬血液パック、マルチクリーナー(洗剤)、入浴剤など、主力であるゴム工業製品以外の商材を販売している。この「ウェブ・ショップ」は5年ほど前に開設した。
同社は売上高の5割をエアフィルター、オイルフィルター、エアコンフィルターが占めている。その関連で紙フィルター用の全自動濾紙折機もHPを活用して販売している。この濾紙折機に関しては、デモ機を協力メーカー敷地内に設置しており、現物検証、性能確認もできるという。
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