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海外で自動車、農機用伸長

三ツ星ベルト、営業利益過去最高を更新

工業用品 2016-11-22

 三ツ星ベルトの業績が順調だ。

 第2四半期業績は、営業利益が45億1300万円で前年同期比7.2%増となり、第2四半期としては過去最高を更新した。為替円高の影響はあったが、原材料価格の低下や原価低減などの内部努力により、増益を確保した。「営業利益率は13.6%と、目標の利益率10%を大幅に上回った」(三ツ星ベルト)。また販売量は順調に推移しており、同4.5%減だった売上高も「為替円高の影響を除くと、前年同期に比べ7%の増加だった。為替円高は、第2四半期の売上高で25億円のマイナス要因だった」(同)としている。

 ベルト事業も円高の影響を除き、順調に推移している。国内ベルト事業は主力の自動車用、一般産業用のいずれも前年同期並みだったものの、海外ベルト事業は現地通貨では総じて前年同期を上回った。自動車用ベルトは東南アジアで四輪、二輪の補修需要が増加し、一般産業用ベルトは中国で農業機械用の需要が伸長した。

 通期業績予想は、売上高は据え置いたものの、利益はいずれも上方修正した。第2四半期の利益が予想を上回ったことに加え、特別利益として投資有価証券の売却益を見込んだ。これにより、営業利益、当期純利益は過去最高益となる見込みだ。

 ベルトの売上高は、自動車用ベルトが276億円、一般産業用ベルトが191億円、OA機器用ベルトが28億円、搬送ベルトが32億円、合成樹脂素材が32億円を見込む。なお、想定の為替レートは1ドル103円、1ユーロ115円。

 また設備投資額は、第2四半期段階で同41%増、通期では前期比63%増を見込む。上期は中国で流通拠点を増強したほか、国内では試験研究設備の充実を図った。下期は引き続き試験研究設備を充実するほか、国内外で老朽化した生産設備を更新する計画。

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