19年3月期業績
三ツ星ベルト、国内・海外ベルト事業とも増収減益
工業用品 2019-05-14
三ツ星ベルトが5月14日に発表した19年3月期業績は、売上高が720億200万円で前期比3.5%増、営業利益が81億2,700万円で同3.6%減、経常利益が89億4,500万円で同1.6%増、純利益が61億5,700万円で同1.5%減となった。
セグメント別みると、国内ベルト事業は売上高が283億9,500万円で同1.3%増、営業利益が71億3,900万円で同2.4%減。自動車用ベルトは組み込みライン用の売上高は前期並みとなったが、補修用ベルトの車検交換需要の低下により全体では減収。
一般産業用ベルトは主要ユーザーの生産が年度後半から減少したことなどから微減収。OA機器用ベルトはユーザーの中国市場向け機種が減少した影響などから減収。
搬送ベルトは食品業界や物流業界向けの売上高が好調に推移するとともに、合成樹脂素材も企業の設備投資による需要増加に伴い増収となった。
海外ベルト事業は売上高が329億1,700万円で同2.9%増、営業利益が34億1,100万円で同0.7%減。自動車用ベルトは米国では二輪車用の販売が好調だったことに加え、四輪車用の補修市場での拡販により増収。欧州では四輪車用の新規需要獲得により増収。アジアでは東南アジアで二輪車用の需要が好調に推移したことなどから増収。
一般産業用ベルトは欧州では補修需要が減少したものの、アジアでは補修用の拡販に加え、新規受注の獲得などにより売上高が増加し、全体では増収。
OA機器用ベルトは日系ユーザー向けの販売が低下したことから減収となった。
建設資材事業は売上高が59億7,800万円で同23.2%増、営業利益が2億4,700万円で同97.8%増。建築部門は公共や民間の改修工事物件が増加したことから増収となり、土木部門も廃棄物処分場などの大型工事物件を中心に売上高が伸長した。
エンジニアリングストラクチュラルフォーム、金属ナノ粒子を応用した新製品、仕入商品などを含むその他は売上高が47億1,000万円で同0.4%減、営業利益が1億7,900万円で同3.6%減となった。
20年3月期業績予想は、売上高が685億円で前期比4.9%減、営業利益が76億円で同6.5%減、経常利益が76億円で同15.0%減、純利益が54億円で同12.3%減を計画している。
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