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19年12月期第1四半期業績

横浜ゴム、ホース・ベルト堅調でMB事業は増収増益

タイヤ 2019-05-14

 横浜ゴムが5月14日に発表した19年12月期第1四半期(1-3月)業績(IFRS)は、売上高が1,495億2,300万円で前年同期比0.2%増、事業利益が58億3,300万円で同50.1%減、営業利益が128億7,800万円で同8.4%減、純利益が91億2,700万円で同2.2%減だった。

 事業利益段階の増減要因は、増益要因がATGで5億円、MBで1億円、その他で1億円、減益要因が販売量で29億円、製造原価で14億円、価格/MIXで8億円、為替差で6億円、固定費で5億円、原料価格で4億円(天然ゴム7億円、合成ゴム▲3億円、配合剤▲8億円、その他0円)となり、前年同期実績を59億円下回った。

 タイヤ事業は売上高が1,001億2,500万円で同3.9%減、事業利益が14億7,600万円で同81.6%減。新車用は国内では納入車種の切り替えなどにより販売が低調だったほか、海外では中国で景気減速に伴う自動車生産調整が継続し、国内外ともに減収。市販用は高付加価値商品を拡販したが、国内での暖冬の影響で冬用タイヤが低調だったことで減収となった。

 MB事業は売上高が288億5,800万円で同9.7%増、事業利益が17億1,200万円で同3.4%増。ホース配管事業は国内の建機需要が引き続き堅調だったことに加え、海外でも自動車向けが堅調で増収。工業資材事業は国内外でコンベヤベルトの販売が好調だったほか、海外での海洋商品の販売増で前年同期を上回った。ハマタイト事業は国内の建築用シーリング材の販売が好調で増収。航空部品事業も官需、民需とも好調で前年同期を上回った。

 ATGは売上高が188億6,100万円で同11.6%増、事業利益が24億4,900万円で同28.3%増。農業機械用・産業機械用などのオフハイウェイタイヤは、新車用は欧州で、市販用も各地域で好調で増収増益となった。

 業績予想を上方修正
 横浜ゴムは同日、19年12月期第2四半期業績および通期業績予想の上方修正を発表した。第1四半期決算期間に土地の売却などによる固定資産売却益を、その他の収益に計上したため。

 ■第2四半期業績
 売上高=3,000億円(前回予想変わらず)◇事業利益=175億円(同)◇営業利益=250億円(前回予想175億円、増減率42.9%増)◇純利益=170億円(同110億円、同54.5%増)

 ■通期業績予想
 売上高=6,600億円(前回予想変わらず)◇事業利益=575億円(同)◇営業利益650億円(前回予想575億円、増減率13.0%増)◇純利益=460億円(同400億円、同15.0%増)

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