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19年3月期第3四半期業績

アキレス、プラスチック事業は増収減益、産業資材事業は減収減益

工業用品 2019-02-08

 アキレスが2月8日に発表した19年3月期第3四半期(18年4-12月)業績は、売上高が643億2,800万円で前年同期比1.8%減、営業利益が14億1,700万円で同23.2%減、経常利益が18億7,900万円で同13.2%減、純利益が2億9,000万円で同84.5%減となった。

 セグメント別でみると、シューズ事業は売上高が99億2,500万円で同12.5%減、営業損失が6億8,800万円(前年同期は8億4,600万円の損失)。

 プラスチック事業は売上高が310億100万円で同0.9%増、営業利益が25億400万円で同11.5%減。

 車輌内装用資材は、米国および中国向けは自動車マーケットの減速、国内向けは自然災害による自動車メーカーの減産を受け、前年の売上高を下回った。 フイルムの国内事業は、産業用でステッカー・建材用が苦戦し、前年の売上高を下回った。輸出は、産業用と窓用が好調に推移し、前年の売上高を上回った。北米事業は、文具用などが好調に推移し、前年の売上高を上回った。農業分野は、猛暑の影響で遮光材が好調だったが、売上高は前年並みとなった。 建装資材は、新柄投入の効果で壁材が大きく伸長し、前年の売上高を上回った。 引布商品は、排水管用ジョイントおよび原反販売が伸長したものの、前年の売上高を下回った。

 産業資材事業は売上高が234億100万円で同0.1%減、営業利益が15億700万円で同14.1%減。

 ウレタンは、車輌・寝具・雑貨用などの主力製品が好調に推移し、前年の売上高を大幅に上回った。断熱資材は、スチレン製品はブロックの受注が好調に推移し、前年の売上高を上回ったが、ボード製品、システム製品は建築向け、パネル製品は畜産物件の延期などで苦戦し、断熱資材全体では前年の売上高を下回った。工業資材は、静電気対策品が、海外半導体ユーザーの生産調整の影響を受け、前年の売上高を下回った。

 通期業績予想を下方修正
 また同社は同日、19年3月期通期業績予想の下方修正を発表した。それによると、シ ューズ事業が計画を下回る見通しとなり、全体では前回予想値を下回る見込み。 利益面では、減収の影響に加え、原材料価格や物流費上昇の影響、北米子会社においても原材 料価格の上昇により業績悪化が予想されること、および固定資産の減損損失を特別損失に計上することから、営業利益、経常利益、純利益が前回予想額を下回る見込み。

 ■19年3月期通期業績予想
 ◇売上高=860億円(前回予想880億円、増減率2.3%減)◇営業利益=12億円(同22億円、同45.5%減)◇経常利益=18億円(同26億円、同30.8%減)◇純利益=2億円(同18億円、同88.9%減)

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