高圧用ホースが好調に推移
1-9月のゴム製品生産・出荷実績、出荷金額は4.8%増に
工業用品 2018-11-26
経済産業省が11月14日に発表した2018年1-9月のゴム製品生産・出荷実績によると、合計出荷金額は1兆7,105億1,800万円で前年同期比4.8%増となった。
品種別にみると、自動車タイヤは生産数量が1億997万本で同1.4%増、出荷金額が8,854億4,400万円で同6.9%増。生産数量、出荷金額ともに二輪自動車用タイヤ以外のすべての品種が増加した。
ゴムベルトは生産量(新ゴム量)が1万6,243トンで同0.6%減、出荷金額が517億2,100万円で同2.2%増。生産量ではコンベヤベルトが同0.9%増となった以外はすべての品種がマイナス。出荷金額ではコンベヤベルトが同8.9%増、歯付ベルトが同0.2%増、その他ベルトが同0.4%減となった。
ゴムホースは生産量(新ゴム量)が2万8,559トンで同4.9%増、出荷金額が1,056億7,700万円で同3.4%増。生産量では全品種がプラスとなり、なかでも高圧用は同22.6%増と大幅な伸びとなった。出荷金額ではその他用ホース以外の全品種がプラス。高圧用ホースは同8.2%増、自動車用ホースは同3.2%増となった。
工業用品は生産量(新ゴム量)が13万1,703トンで同1.4%増、出荷金額が5,491億2,100万円で同3.7%増。生産量、出荷金額ともに防舷材とゴムロール(一般工業用等)以外のすべての品種がプラスとなった。
その他のゴム製品は生産量(新ゴム量)が1万2,919トンで同1.1%増、出荷金額が701億5,100万円で同2.0%減。
9月の出荷金額は17カ月ぶりの減少
9月単月のゴム製品出荷金額は、合計が1,919億3,200万円で前年同月比0.7%減となり、17カ月ぶりに前年同月を下回った。
品種別に生産量をみると、自動車タイヤ(生産数量)が同0.1%減、ゴムベルト(新ゴム量)が同2.4%減、ゴムホース(同)が同1.0%増、工業用品(同)が同2.4%減、その他のゴム製品(同)が同3.2%減。コンベヤベルト(前年同月比1.2%増)、高圧用ホース(同16.2%増)、スポンジ製品(同2.2%増)、運動競技用品(同6.8%増)がプラスとなった以外は全品種がマイナスとなった。
-
物流費や人件費の転嫁急務、事...
ゴム・樹脂製品、値上げの潮目に変化
工業用品 2024-03-18
-
好調な米国は人手不足と人件費...
ゴム企業業績、米中経済状況の明暗色濃く
その他 2024-03-04
-
ゴム用は1.2%増の61万320トン
2024年のカーボンブラック需要見通し、総需要は前年比1.2
原材料 2024-02-20
-
3年連続で前年実績を上回る
2023年のゴム製品生産・販売実績、前年比10.4%増の2兆
その他 2024-02-20
-
6年ぶりに1,400トン割れ
印刷用ロール生産の下落、底が見えず
工業用品 2024-02-13
-
自動車生産が回復傾向も明暗
2023年を振り返る、自動車生産回復も外部環境に左右される
その他 2023-12-18
-
運送費上昇や配送遅れ等が影響
ゴム関連企業、物流の2024年問題に対応進む
その他 2023-12-11
-
品種、用途、地域による差も
汎用、特殊とも合成ゴムの出荷が低調、主因は在庫調整
原材料 2023-12-04
-
自動車生産順調で本格回復視野
ゴムシートの出荷に回復の兆し、土木関連用途立ち上がる
工業用品 2023-11-27