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現場ユーザーの要望に対応し、用途別の品揃えを強化

トヨックス、酸・アルカリ用ホース継手と柔軟性大幅向上のフッ素ホースを新発売

工業用品 2018-11-20

 トヨックス(本社・富山県黒部市、中西誠社長)は、11月15日から耐薬品性に優れるオール樹脂製のホース継手と、柔軟性を改善し作業効率アップにつながるフッ素ホースを新発売した(特許登録済)。

 現在、酸性・アルカリ性の薬液を流す配管では、金属製のホース継手を使用すると化学反応による腐食などから、ホースの抜けや液漏れが懸念されている。また金属イオンを溶出することから、品質管理が厳しい純水配管での使用は難しく、多くの現場では、樹脂製の竹の子継手とホースバンドで配管しているという。しかしホース抜けや液漏れ、ホースバンドの増し締めなどのメンテナンスに時間がかかることから、酸性・アルカリ性に耐性があるホース継手が欲しいとの要望が多く寄せられていた。

 そこで同社では、金属製継手で懸念される腐食などの課題を回避できる商品として、オール樹脂製ホース継手「トヨコネクタ(TC3-PC)」を開発・上市したもの。

トヨコネクタ(TC3-PC)


 「トヨコネクタ(TC3-PC)」は、接液面にスーパーエンプラPPSU樹脂(ポリフェニルスルホン)を採用することで酸性・アルカリ性の薬品に耐性があり、金属イオンの溶出が少ない。また同社のトヨコネクタシリーズの特長である漏れ抜けが防止でき、安心して使用できることに加え、ホースへの挿入もしやすく、袋ナットを最後まで締めるだけの簡単施工で、作業標準化とメンテナンスフリーが可能になるという特長も兼ね備えている。トヨックス製ホースの専用継手で、サイズはホース内径9-25ミリ用の5サイズを品揃えしている(対応ホースは要確認)。

 また、同日新発売する「トヨフッソソフトホース」は、従来のフッ素ホースで要望が多くあった、ホースの硬さから生じるホースの反発による配管のしにくさを改善しており、従来品より柔軟性を大幅にアップしている。

トヨフッソソフトホース


 従来の同社製のフッ素ホースと比べ、柔軟性を30-40%アップさせ、小さな力でもホースを曲げることができ、狭所配管や可動部配管にも適したホースとして、配管施工がしやすく、作業効率アップにつながる。内径12-25ミリまでの4サイズを品揃えし、食品衛生法(平成18年厚生労働省告示第201号、平成14年厚生労働省告示第267号、昭和26年厚生省告示第52号)にも適合。内管は4フッ化系フッ素樹脂を使用し、非粘着・撥水性に優れ洗浄性もよく、流体への臭い移りも少ないことから、化粧品や食品配管に適している。

 同社では、工場現場での困りごとを解決するために、ホースと継手の安心配管セットの開発を推進している。同社では「今回も工場現場での苦情や要望に応え、酸性・アルカリ性に強い継手と、配管しやすい柔軟なフッ素ホースを新発売することで、工場現場の困りごとを解決する品揃えがさらに強化され、新たな市場への対応も期待できる」としている。

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