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【特集】ゴム・樹脂コンベヤベルト

横浜ゴム、コンベヤ新製品は摩耗性が64%向上

工業用品 2016-10-18

新製品はリクレーマー用として拡販はかる

新製品はリクレーマー用として拡販はかる


 横浜ゴムの16年度上期(1―6月)コンベヤベルト事業売上高は、国内は前年同期比微増、海外は資源価格下落の影響を受け減収した。

 国内市場は、主要需要先である鉄鋼メーカー向け販売は堅調だが、価格競争が厳しく収益が圧迫された。

 海外市場は「これまで、増産体制をとっていた資源会社が、資源需要の低迷により、減産傾向にある。資源価格の下落に加え減産となることで、資源会社の経営状態が悪化し、コンベヤベルトの安価品購入を強いられている」(同社)という。

 海外では、欧米メーカーや中国メーカーなども安売り攻勢をかけてきているため、価格競争がより熾烈になっているという。

 中国の山東工場は、中国市場の需要低迷の影響を受け、苦戦を強いられている。

 下期については、国内は前年同期並みに推移する見通しで、通期業績はほぼ横ばいになると予想している。

 海外は上期同様、下期も厳しい状況が継続する見通し。

 市場環境が厳しい中、下期は国内・海外市場とも、機能性を高めた付加価値製品で差別化をはかり需要を掘り起こしていく方針。

 注力する製品が、8月に発売した「Tuftex α(タフテックスアルファ)」。世界トップレベルの耐摩耗性を実現したコンベヤベルトで、鉄鉱石等を運搬船に積み込む際、短時間に大量搬送するためのリクレーマーなどをターゲットにして拡販していく。

 タフテックスアルファは、従来品の超耐摩耗性コンベヤベルトに比べ耐摩耗性を実機評価で64%向上させた。

 リクレーマーは、高速でコンベヤベルトを運転させ、短時間に大量搬送するため、強い摩擦力が加わるが、耐摩耗性に優れるタフテックスアルファであれば、ベルトの交換周期を伸ばし、ランニングコストの削減を可能にする。

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