【特集】ゴム・樹脂ホース
東拓工業、半導体関連が特に好調
工業用品 2018-03-23
東拓工業の今期(18年3月)売上高は前期比4-5%増の見込み。工業用ホース部門の売上高については2ケタ近い増収になる見込みだ。「各需要分野とも概ね堅調だったが、半導体関連が特に好調で、クリーンルーム用のダクトホースの販売が伸びた」(豊田耕三社長)。食品関連も好調に推移した。
製品面では、TACエコラインシリーズの販売が順調に推移している。食品関連では、新製品「TACエコライン耐熱耐油100℃仕様」の販売が徐々に伸び始めている。
電設資材部門の売上高は前期比4-5%増の見込み。太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギー関連や、トンネル・道路工事向けが好調だった。無電柱化工事に関わる需要も中部地方を中心に高まりを見せている。
順調に推移していた電設資材だが「大型物件が終了したことで昨年年末以降、需要が一服した感がある。寒波による大雪で工期遅れが生じたことも影響し、販売は減少傾向にある。ただ現在は端境期のような状況だ。いずれ新たな案件が出て、販売が回復するだろう」(同)。
土木資材部門の売上高は同7-8%増の見通し。トンネルや橋梁などインフラ関連で販売が伸びている。このほか、一昨年の熊本地震や昨年の九州北部豪雨など災害復興関連での需要もあった。
来期(19年3月期)売上高は前期比5-6%増を計画している。工業用ホース部門は、上期は前期並みに推移すると予想するが、下期は不透明としている。「半導体需要や中国の景気動向により下期以降の状況は大きく変っていくと思う」(同)。
電設資材部門は春以降、案件が動き出すと予想。土木資材部門は電設資材よりも早く案件が動き出すと予想している。
栃木県の小山第四工業団地に建設中の「関東おやま工場」は、5月に本格稼働する予定だ。
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