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7月の沖縄工場の切替えで

東拓工業 、全工場の購入電力を100%再生可能エネルギーに

工業用品 2023-08-10

 東拓工業が所属するNAGASEグループでは、「社会・環境課題の解決とグローバリゼーション」を重要課題に掲げ、気候変動へ対応する具体的な目標として、2025年に2013年比37%のCO2排出量を削減、2050年までにGHG(温室効果ガス)の排出量を実質ゼロとするカーボンニュートラルの達成を目指している。

 東拓工業ではその一環として、全工場(関西りんくう工場、関東おやま工場、九州工場、沖縄工場)で購入する電力を再生可能エネルギー由来にするべく計画を進めてきたが、7月の沖縄工場の切り替えをもって全ての切り替えが完了した。これにより、全工場の購入電力由来のGHG排出量はゼロになる。

 主幹工場の関西りんくう工場では、受電とコージェネレーション発電を併用している。コージェネは大規模集中型の発電に比べ、発電ロス・送電ロスが少なく、節電対策、省エネルギーに繋がる。分散型電源としても地元の大阪府田尻町と防災協定を結び、災害時のブラックアウト対策として地域貢献している。

 4拠点ある工場全体の電気は、再生可能エネルギー由来が86%、コージェネ発電由来が14%(再エネ切り替え前の購入実績による予想値)。その中でも風力発電・太陽光発電などの再生可能エネルギー施設の電気配管として利用されるFEP(波付硬質合成樹脂管)のTACレックス、難燃TACレックス、角型TACレックスの購入電力は再生可能エネルギー由来となる。

 同社では今後も、環境に配慮した製造プロセスを進め、温室効果ガス排出削減と再生可能エネルギーの拡大に貢献していく考えだ。

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