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【特集】ゴム・樹脂ホース インタビュー

ユーシー産業永吉昭二社長、鳥取工場に資本・人材リソース集中

工業用品 2017-11-22


 ■鳥取工場へリソースを集中
 中国・東莞工場で生産しているルームエアコン用断熱ドレンホースの鳥取工場への生産移管を進めている。現在は社内での評価試験を完了し、ユーザーが承認作業を行っている段階で、遅れ気味ではあるが来期中には国内移管が完了する予定。これにより、売り上げ構成比の70-80%(現在は7割弱)の製品が鳥取工場での生産になる見通しだ。それに伴い東莞工場は敷地や人員面でダウンサイジングを進めており、その分の資本・人材リソースを鳥取工場に集中させていく方針だ。

 ■設備投資
 長年にわたり設備更新を実施できなかったが、前年度の好業績を受けて工場のインフラ整備を進めている。現在は建屋屋根のペンキ塗り替えのほか、水回りの整備や事務所内の什器入れ替え、リノベーションなど、従業員のための環境保全を中心に実施している。来期以降は量産設備の更新やラインの自動化・IT化など、生産性向上に繋がる投資にも取り組んでいきたい。

 ■課題点
 人材の確保が最大の課題だ。特に鳥取工場で人手の確保が難しくなってきている。給料面での底上げなど労働条件の改善に取り組んではいるが、一朝一夕に効果を上げるのは難しい。設備投資による生産合理化やIT化を進めることで従業員の労働負荷の低減や収益の増加につなげ、地元での評価を地道に高めていく。労働条件を改善することで、いずれは鳥取の大学を出てそのまま地元で働きたい人、中高年になりUターン就職を考えている人達の選択肢になりうる会社を目指す。

 また物流費の上昇も悩ましい問題だ。現在はコスト増に加え、業者の出荷締め切り時間の変更に伴い、当社の出荷締め切り時間も変更せざるをえない状況だ。梱包サイズの見直し等を行い、コストアップを最小限に抑える活動を実施している。

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