モリテック(本社:大阪府大阪市、森孝裕社長)がテレビCMを開始した。7月22日から報道番組でランダムに放映され、併せて10月4日からはTBS系の「サンデーモーニング」(毎週日曜日)に約1年間提供する。同社が持つ独自の切削加工技術の認知度を高めていくのが狙い。テレビCMには「下町ロケット」や映画「ラーゲリより愛を込めて」、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」、舞台「死の笛」など映画・テレビ・舞台を中心に硬派な役から個性的な役まで演じ分ける実力派俳優の安田顕氏を起用する。内容も製品や設備を紹介するのではなく、ストーリー性を持たせた。

テレビCM放映期間中、大阪メトロ中央線本町駅ホームの側壁にTVCMに関連する広告のパネルを掲示する

安田顕氏起用し「切削加工技術」広める

 ゴム製品の多くは金型による加硫成形で生産される。同社ではゴムを金型で成形するのではなく、独自の削る加工技術によって、多品種、少量、短納期に対応できることを実現してきた。切削加工によるゴム製品は自動車をはじめ弱電、半導体、医療、ロボット、産業機械など幅広い分野で付加価値製品を生む加工法として需要が増加している。

 今回のテレビCMの活用は、「各種展示会に出展する中で、まだまだゴムは金型で作るものという固定観念が持たれている傾向にあることが分かった。技術的な説明を前面に出すのではなく、まずは“ゴムは削れる”ということに興味を持っていくことが必要だと感じた」(モリテック)のが大きな理由となった。また、あえて「製造業でのBtoB企業として、テレビCMが直接的な販促効果に繋げるわけでなく、あくまでもゴムは削れるという事実を印象に残し、興味を持ってもらうことを重視した」(同)と言い切る。

7月1日から東京ビッグサイトで開催されたモノづくりワールドではモグミーが登場

 同社は近年、ホームページの刷新を皮切りに、展示会への積極出展、キャラクター「モグミー」の制作、新本社への移転などブランディング活動を積極的に行い、今回のテレビCMもその一環。一気に企業価値を高める方針だ。

 「会社の知名度を高めるとともに、ゴムで困ったときはモリテックに相談しようと思い出してもらえる企業になること。さらにゴム切削加工市場の拡大を目指し、ゴム業界の繁栄にも繋げ、付加価値を生む加工法として商社の販売促進にも貢献したい」(同)とテレビCMを通してサプライチェーンの活性化にも期待している。

 テレビCMの影響は「社員にとっても自分たちの会社がテレビCMを放映するという経験は初めてで、大きな誇りや励みになるはず。この会社で働いているという自覚、さらにその思いを家族にも共有してほしい」(同)とCM効果に期待を寄せている。