【新年インタビュー】トヨックス中西誠社長
ホースドクター活動さらに推進
工業用品 2017-01-06
「お客様の困り事を解決するホースドクター活動の歯車がうまく回るようになり、情報発信量は前年に比べて50%アップした。エンドユーザーへの訪問件数も、12月末で1万4,000を超えた」と中西誠社長。16年は確かな手応えを感じた一年だったと、次のように話す。
■2016年を振り返って
ホースドクター活動では、現場ユーザー様の困り事を解決する、代理店様スタッフを対象としたホースドクター認定者の数は16年も増員し、250人を超えました。また認定者の増員効果により、12月末で工場訪問回数が累計1万4,000を超えました。年間工場訪問数が前年比50%増となり、活動が定着してきました。
代理店様の熱心なホースドクター活動に支えられ、機能・物性を差別化したハイブリッド商品をはじめとする機能品の売り上げが、16年は2桁の伸びとなりました。
■前期業績見込みと今期の見通し
16年12月期の売上高は、全社ではほぼ前期並みとなりそうで、微増収・増益を見込んでいます。ホース事業は耐熱用途、工業用途関係が2桁の伸びとなり、安心セット商品群も2桁の伸びを示し、安心セットが浸透してきたことで、ホース事業全体の売上高は前期比5%増になると見込んでいます。
今期(17年12月期)は、海外事業での売り上げ増を見込み、やや強気の予算を組みたいと考えています。前期は、売り上げに占める機能品の比率が50%を超えました。この比率を今後も上げていくために、ホースドクター活動をさらに推進していく方針です。
■海外拠点の動向
生産拠点のあるタイは、16年は自動車関連の動きが悪く厳しい一年でしたが、それでも現地の代理店様が頑張ってくれましたので、売り上げは1桁台の落ち込みに留まりました。厳しい環境の中でも、設備投資やデリバリー体制の構築を進め、現地スタッフの育成によって営業基盤がしっかりしてきました。
中国とインドネシアの販売拠点ですが、営業のローカルスタッフも育ってきましたので、いかに受注につなげていくかが課題です。インドネシアは、16年に税改正などの変化もあって、厳しい状況が続きました。ただ経済は確実に成長しており、販売ネットワークはできており、汎用品もしっかり浸透していますので、今年は機能品をしっかり販売し売り上げを伸ばします。
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