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大阪ゴム商業会との合併後初めて

西部ゴム商組、通常総会を開催

商社 2025-06-10

 西部工業用ゴム製品卸商業組合(小島孝彦理事長=角一化成社長)は5月30日、令和7年度通常総会をリーガロイヤルホテル(大阪府大阪市)で開催した。当日は会員132社中、123人(本人出席46人、委任状出席77人)が出席。組合員の過半数を占め、総会は成立した。

あいさつする小島理事長


 総会では小島理事長が「今日、総会を開催できたのも組合会員の理解と協力の賜物と感謝している。今日は各審議のほか、講演会、さらに懇親会も控え長丁場となるが、よろしくお願いしたい」とあいさつし、審議に入った。

 総会では、令和6年度事業報告承認の件、同年度収支決算報告承認の件、令和7年度事業計画案承認の件、同年度収支予算案承認の件を審議し、原案通り可決した。

講演する中村教授


 総会後は、テレビ出演、Yahoo!ニュースのオーサーとして記事を執筆している中村智彦神戸国際大学経済学部教授が「ピンチをチャンスに変えるために!~今、経営者がすべきこと~」を演題に講演を行った。

 講演ではまず、①円安の影響②原材料の高騰③人件費の圧迫④売上高の伸び悩み――などを要因に製造業を中心に経営的に続く厳しさを指摘。「静かに多くの中小企業が市場から退出している」とした。実例を織りまぜての迫力ある講演となったが、特に近年話題となるM&Aの事例では「高齢オーナーが多い地方の製造業では詐欺にかかることも多い。急いだり、誰にも相談もなく進めるのは大変危険で、必ず信頼のおける人や機関などに相談すること」と注意を喚起した。

 その後、会場を移し懇親会に入った。

 懇親会では賛助会員のメーカーをはじめ、来賓も参集した。冒頭小島理事長があいさつに立ち「トランプ関税が様々な思惑や影響を及ぼしている。特に中国では当社も拠点を持つが、倉庫のレンタル料の値下げを迫ってきたり、コロナ禍の状況を彷彿させている感じだ。習近平氏が大道不孤という言葉を使うが、これは、まっすぐに道を進めば必ず協力者や仲間が集まって助けてくれる。軋轢や雑音があってもまっすぐ進めという意味として捉えている。2024年の大阪ゴム商業会との合併も今は本当に良かったと思えるし、活性化してきたと考えている」と述べた。

懇親会で乾杯の音頭をとる大番の大嵜社長


 引き続き、大番の大嵜常行社長が乾杯のあいさつに立ち「今日の講演の中で、儲けなあかんということを語っていた。私は会社で、紙に鉛筆で黒い点を書いてそれにレンズの焦点を合わせると紙は燃えてくる、しかし、その焦点がズレると一向に燃えてこない。この例えを毎日のように社員に伝えている。目標に向かってみんなで突き進めば、またそういう気持ちになってイメージできているだけでもいい。意識を一つにして盛り上がっていこう」と呼びかけ、乾杯の音頭とした。

中締めをするユーシー産業の永𠮷社長


 懇親会も盛り上がりをみせ、終盤にはユーシー産業の永𠮷昭二社長が「パーソナルトレーニングに通い体調管理をしたところ効果はてきめんで、努力は裏切らないと実感している。これは企業の経営者にも通じるものがあり、西部ゴム商組の様々な行事や講演会、研修会などに積極的に参加し、なにかを得ることが、経営者のトレーニングになり、なにかに取り組む姿勢に通じると思っている」と述べ、一丁締めで中締めとした。

西部ゴム商組・近畿支部が通常総会開く

 西部工業用ゴム製品卸商業組合・近畿支部(加藤廣支部長=西部ゴム社長)の令和7年度通常総会は、5月30日の西部ゴム商組の通常総会前に行われた。

審議を進める加藤近畿支部長


 加藤支部長が議長を務め議事を進行し、令和6年度事業報告承認の件、同年度収支決算報告承認の件、令和7年度事業計画案承認の件、同年度収支予算案承認の件について審議。それぞれ原案通り審議・可決された。

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