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協力企業32社と国内カテックスグループ2社が出展

カテックス、「第6回カテックスフェア」を開催

商社 2023-07-17

 カテックスは取扱製品を一堂に集結した「第6回カテックスフェア」を7月12、13日の両日、愛知県名古屋市の名古屋国際会議場2号館で開催した。2019年9月に実施して以来4年ぶりの開催となり、協力企業32社と国内カテックスグループ2社が出展し、猛暑の中にもかかわらず多くの来場者があった。

賑わうカテックスフェア会場


 今回のテーマは「新時代への挑戦 Get Ready For The Future ~人と地球にやさしく。カテックスからのご提案~」。国内有力メーカーの最新商品や独自技術の提案、SDGs、カーボンニュートラルに対応した新製品を展示・紹介した。

 カテックスからは、建設資材事業部や自動車部品営業本部が製品を出品。建設資材では、撤去管の分別を容易にして再資源化できる長尺地山補強工「エコリムーブ工法」を紹介した。この工法は逆止弁パッカーにより注入管と撤去管内を区分することで、注入材が撤去管内に流入しない構造にしている点が特徴。従来は注入材が撤去管内に流入するため、撤去管との分離・分別が困難で混合廃棄物として処理していたが、この構造にすることによって、注入材と撤去管を分離・分別することが可能となり、撤去管を廃棄部として処理しないで、再資源化が可能になるという。

 自動車部品では、安全部品に特化し、チャイルドシートやエアバッグを出品した。チャイルドシートは、ペットボトルのフタを原材料とした製品を開発し、SDGsやカーボンニュートラルに対応する製品としてピーアールした。

 自動車部品営業本部は2022年10月に、子会社であるカテックスエンジニアリングをカテックスに吸収し、本体の自動車部品グループと統合させて発足した。EV化やCASEなどへの対応から自動車メーカーが大変革するのに合わせて、「当社も自動車部品部門を統合し従来よりも強化することを目指した。統合により1+1=2ではなく、3や5になるように強化していきたい」(加藤已千彦社長)という。

白樺や竹の繊維を原材料とした素材をパーツ(指板)に加工しヴァイオリンに使用


 また加藤社長が自ら担当している環境貢献事業の製品も参考出品した。間伐材である白樺や竹の繊維を原材料とした素材で、それを今回はヴァイオリンの指板として加工した。

 今回のカテックスフェアについて加藤社長は「2023年度を初年度とする6カ年の新中計カテックス2028では、“住む世界を変える”をテーマにしている。このテーマのもと、フェア参加企業の皆さんと新しい素材、新しい製品を開発し、新しい価値を創造していきたい。そして社会に貢献していきたいと考えている。このカテックスフェアをそのきっかけにしていきたい」と語った。

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