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【特集】インフラ製品

カテックス、トンネル工事の補助工法で国内トップシェア

会員限定 商社 2020-10-01

 カテックスはトンネル工事に関連する地盤改良などの補助工法分野で高い実績を持つ。軟弱地盤や湧水の多い地盤など、トンネル工事で難工事となる地盤を改良する、薬剤(注入材)、ポンプ、設備などの販売がメインで、それに加え現場での施工方法の指導も行っている。

 トンネル工事の際には、地盤から湧水が発生した場合、工事に支障をきたすことが多い。同社では、そうした際に、その現場に最も適した工法を提案し資材を供給している。

 「トンネル工事は自然が相手なので、地形や季節などで地盤の状況も刻々に変化する。そうした状況に合わせて、適した工法を提案し、資材を迅速に提供することができるという、現場での対応力が当社の強みといえる。トンネル工事の補助工法分野では当社が国内トップで、シェア60%を占めている」(加藤已千彦社長)

 今期(2020年9月期)のトンネル工事を主体とするインフラ関連事業は、前期に比べ案件が減少していること、また一部の案件で工期が遅れていることもあり前期実績を若干下回る見込みだ。来期は、工期遅れが解消すれば若干増加すると見込んでいる。

 今後の市場見通しと販売戦略は、「トンネルの新設は減少すると思われるが、既設トンネルの補修需要は増加してくるので、今後は補修・メンテナンスにも力を入れていく。また、新しい分野として都市土木に注目している。都市部の大深度地下を活用した道路トンネルなどへ事業展開していきたい。シールド工法だけでは対応できない箇所も多いので、山岳トンネル工事で培った当社の技術を生かして受注拡大につなげていきたい」(同)。

 今後は海外でのインフラビジネスの拡大にも取り組んでいく。

 「海外は鉄道・地下鉄・道路網の整備でトンネルの新設も拡大傾向にある。国内で培ったノウハウを生かし、こうした海外需要を取り込んでいきたい。当社は工業用品関連で海外11カ所に生産・販売拠点があるので、その周辺のインフラ整備や政府主導のODA関連などで、海外事業を拡大していく」(同)

 同社が扱うトンネル補助工法としては「注入式フォアポーリング工法」「パノラマ工法」「AGF-P工法」など各種の工法がある。一例を紹介すると「パノラマ工法」は、切羽(掘削面)から小口径長尺鋼管を打設し、定着および地山改良等を目的に薬液注入することで切羽前方地山を効果的に拘束する地山補強工法である。

「パワースレッド」


 トンネル支保関連資機材では「パワースレッド」などがある。「パワースレッド」は脱スチールを目指して開発されたGRP(グラスファイバー)ボルトで、大きな引張強度を有し、軽量、製造過程での炭酸ガス排出量が少ない、腐食しない、錆びない等が特長となる。

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