予防体制を整え、2年ぶり
西部ゴム商組、工業用ゴム商工新年互礼会を開催
商社 2022-01-21
西部工業用ゴム製品卸商業組合(岡浩史理事長・岡安ゴム社長)は1月18日、大阪市北区のリーガロイヤルホテルで「工業用ゴム商工新年互礼会」を開催した。当日は組合員をはじめ賛助会員であるメーカー、団体関係者などから75人が出席した。会場では出席者に新型コロナウイルス感染予防対策への協力のお願いを呼びかけるなど、予防体制を整えたなかで2年ぶりの開催となった。
冒頭、あいさつに立った岡理事長は今年の経済見通しに触れ「テレビなど報道などを見ると今年は良くなるとされ、コロナ前に戻るのではないかと感じている。去年の11月頃から徐々に忙しくなってきており、世間一般ではそんな感じだろう。年末の互例会でも触れたが、我々の今年の最大の課題は値上げではないかと思う。世界的にBCP(事業継続計画)が混乱し、原材料も不足し値上がりも甚だしい。さらに円安、人件費に運送費も上がってくるなど、何一つコストが安くなるような要因がない状況だ。これらのことは、ムードとして最終ユーザーにも理解してもらえるかと思う。値上げに関しては、それぞれ努力していただければと考えている。また政府も給料を上げるように言っており、その原資を作るためにも値上げはしていかなければならない。是非値上げの方向に持って行ってもらえればと思っている。もう一つ私が感じていることを話したい。最近、若い人の転職が増えてきているようだ。就職サイトなどによって転職のハードルが低くなってきているようで、多少景気が良くなると求人も増え転職する傾向にある。皆さんもそのあたりでご苦労されているかもしれないが、対策として私が思うにIoTという部分にも投資していただき、特に商社においては間接業務などでの生産性をアップするよう合理化していくことで、魅力的な仕組みを作っていかなければならないと思う」と年頭の言葉とした。
引き続きメーカーを代表して十川利男大阪ゴム工業会副会長(十川ゴム社長)が「昨年を振り返るとやはり、一昨年同様新型コロナウイルスに翻弄された1年だった。大変大きな問題だったが、その最中に東京オリンピックが開催され多くの夢と希望を受け取ることが出来た。あのような環境の中でオリンピックを開催することが出来たことは、私はいち日本人として喜びを感じており、本年は必ず景気が戻ってくると信じている。またコロナ禍において、これをきっかけに変革が起こってくることも期待している。まだまだこの関西においても新しい未来が待っていると確信しており、引き続き商業者の皆様と私ども製品製造メーカーがともに発展していけるよう大阪ゴム工業会も努力を続けていこうと思っている」とあいさつした。
乾杯の発声は森孝裕大阪ゴム商業会会長(モリテック社長)が行い「寅年の景気は荒れるとのジンクスがあるようだが、新年の各界のトップの話によると不透明感はあるものの総じて景気は良くなると期待感を込めたあいさつが多かったように思う。本日ご出席の皆様も景気の回復感を、仕事を通じて感じておられると思う。この景気の回復感が業界のさらなる景気を押し上げるということがあるだろうと期待している」とし、マスク着用のまま乾杯した。
また中締めは恒例により商工合わせた年男年女から、代表としてムツボシの田井登副社長が「今年72才になるが、5月に3人目の72歳違いの孫が誕生する。その子の成人式を祝ってあげようと、正月に家族全員の前で宣言した。健康で長生きしよう、商売を大きくしよう、もっと勉強しよう、お金を増やそう、味を楽しもう。エゴでなく健康的な欲を持つことは、大事でそれが行動のエネルギーになるのでは」とあいさつし三本締を行った。
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