ユニオンゴム工業加古川工場を見学
西部ゴム商組、6年ぶりに工場見学会を開催
商社 2025-10-21
西部工業用ゴム製品卸商業組合(小島孝彦理事長=角一化成社長)は10月10日、工場見学会を開催した。今回は、自動車用タイヤ関連製品および工業用ゴム製品を製造・販売するユニオンゴム工業(吉田寛社長)の加古川工場で見学が行われた。稼働中の工場を見学することから少人数での開催となり、15人が参加した。

工場見学の様子

吉田ユニオンゴム工業社長
冒頭、矢島友雄西部ゴム商組人財育成部会長が「工場見学会は6年ぶりの開催となる。貴重な機会をぜひ、学びに変えていただきたい。名刺交換の時間も設けるので、参加者の皆さんはもちろん、この場を提供してくださったユニオンゴム工業さんにも、交流の場として活用していただきたい」とあいさつ。
続いて吉田社長がユニオンゴム工業の企業紹介と商品説明を行った。
同社は1920年に創業。以来、105年にわたり自動車用タイヤ関連製品や工業用ゴム製品の製造・販売を手掛けている。同社の強みは、その歴史の中で培われた独自の加硫接着技術。ゴムと金属、樹脂、帆布などの異素材を組み合わせた複合品を提供する。
「金型の設計から、製品の製造、横の繋がりを活かした鋼材や各種樹脂などの素材入手・加工の相談にも対応可能。これも当社の強みだ」(吉田社長)
製品紹介では、タイヤの製造工程で使用されるブラダーや、タイヤチューブを保護するリムバンドなどが主力製品として紹介された。特にリムバンドは「リムバンドの国内メーカーは当社のみで特殊な製品」(同)で、同社の売り上げを下支えする。このほか、鉄道車両用向けの防振ゴムや、一般工業用ゴム製品などが紹介され、参加者らは同社の持つ多様な製品と強みについて理解を深めた。
説明会終了後に行われた工場見学では、3班に分かれ、少人数での見学を実施した。工業用ゴム製品の押出工程や、加硫工程、中空製品の検査工程、同社独自の接着技術を活かした金具接着処理工程などを見学した。
見学会終了後には質疑応答が行われ、参加者から質問が活発に寄せられた。ゴムに関する基礎的な知識や、ユニオンゴム工業の特長まで多様な質問が飛び交い、業界経験年数を問わない学びの場となった。
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