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2019年12月期業績

クリヤマホールディングス、アジア事業が増収増益

商社 2020-02-13

 クリヤマホールディングスが2月13日に発表した2019年12月期(2019年1~12月)業績は、売上高が551億3,000万円で前期比6.0%増、営業利益が31億1,400万円で同46.3%増、経常利益が31億7,500万円で同15.5%増、純利益が20億3,000万円で同16.8%増となった。

 セグメント別にみると、アジア事業は売上高が282億5,400万円で同14.6%増、営業利益が27億2,900万円で同71.2%増となった。

 アジア事業のうち、産業資材事業は、尿素SCR用モジュール・タンクなどの販売が建設機械および農業機械顧客向けに堅調に推移し、乗用車向け尿素水識別センサーも販売が好調だったことから、売上高が159億9,900万円で同14.5%増、営業利益が17億9,600万円で同61.7%増。

 スポーツ・建設資材事業は、体育館などで使用される弾性スポーツシートや遊歩道や鉄道施設で使用される外部用タイル・ブロック、橋梁用資材などの販売が堅調に推移。また、大型商業施設やチェーンストアで使用される大判セラミックタイルの販売も堅調に推移し、売上高が114億5,900万円で同15.3%増、営業利益が10億5,400万円で同60.6%増。

 その他事業は、ダストコントロール用マットの売り上げが減少したものの、イタリア製スポーツアパレルの販売強化により売上高が7億9,500万円で同7.6%増。利益面では固定費増加により、営業損失が1億2,100万円(前期は1億7,200万円の損失)。

 北米事業は売上高が232億9,700万円で同0.2%減、営業利益が14億900万円で同12.5%減。年初の寒波の影響があったものの、春先から農業用ホースなどの販売が持ち直したほか、飲料関連ホースや下水関連ホースなどの販売が好調に推移。利益面では米中貿易摩擦で中国からの輸入商品価格が上昇したほか、ロジスティックス費や社会保障費などの増加が圧迫要因となった。

 欧州事業は売上高が35億7,900万円で同11.0%減、営業損失が2億2,000万円(同9,000万円の損失)。欧州および南米市場で消防用ホースの販売が堅調に推移したが、北米向け輸出販売が減少。利益面では新規生産設備導入により減価償却費が増加したことに加え、価格競争激化により原価率が上昇したことから、損失幅が拡大した。

 2020年12月期通期業績予想は、売上高565億円で前期比2.5%増、営業利益32億円で同2.7%増、経常利益33億円で同3.9%増、純利益22億円で同8.4%増を計画している。

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