18年12月期第3四半期
クリヤマHD、産業資材事業が増収増益
商社 2018-11-13
クリヤマホールディングスが11月13日に発表した18年12月期第3四半期(1-9月)業績は、売上高が389億4,900万円で前年同期比7.6%増、営業利益が18億2,700万円で同10.8%増、経常利益が23億3,900万円で同28.1%増、純利益が14億6,700万円で同38.6%減だった。
産業資材事業は売上高が101億8,500万円で同16.2%増、営業利益が6億8,700万円で同130.3%増。建機・農機メーカーのTierlサプライヤーとして、排ガス規制に対応する尿素SCRセンサーおよびモジュールタンクなどの量産機械用品の販売が引き続き堅調に推移した。また、中国においても建機顧客向けの販売が好調だったことから、増収増益となった。
スポーツ・建設資材事業は売上高が70億9,000万円で同8.7%増、営業利益が4億6,800万円で同82.2%増。駅の改修・新築工事の増加を背景に、「エーストンシリーズ」(点字タイル等床材)の販売が引き続き堅調に推移したほか、歩行者通路などで使用される「ブレイルタイル」(点字タイル)の販売も増加した。また、「スーパーX」(全天候型舗装材)、「タラフレックス」(弾性スポーツ床材)および「モンドターフ」(人工芝)の改修および新設物件の受注が増加した。
北米事業は売上高が179億9,400万円で同6.3%増、営業利益が14億900万円で同22.2%減。売上高は、引き続き堅調な米国経済を背景に、農業市場・建設市場向けホースや飲料用ホースなど、各種のホース販売が堅調に推移。また原油価格の安定推移を背景に、オイル・ガス市場向けホース販売が堅調に推移したことから増収となった。一方、営業利益は、受注残高に対応するための臨時労働力や残業代などの人件費が増加、さらに運送費の高騰などの影響で減益となったが、値上げによる価格転嫁実施により、利益改善の兆しもみられる状況となった。
欧州事業は売上高が30億8,700万円で同0.9%減、営業利益が7,900万円(前年同期は9,200万円の営業損失)。買収後の営業体制と生産体制の本格的な見直しに着手している状況下で、欧州市場向けホース販売が堅調に回復し、南米においては、消防関連市場向け販売やオイル・ガス市場向けホースの販売が堅調に推移したが、減収となった。また営業利益も、前第2四半期連結会計期間に発生した評価損が剝落したことから減益となった。
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